長期的に働けるポジションを目指す
事務職の面接って難しいですよね。私は総合職、事務職の両方の転職を経験していますが、「総合職に比べて、何を見られているか」がわかりにくいという印象があります。
新卒であれば、はっきりいってスキルは求められていません。新卒でなくても20代であればスキルがなくても、「若さ」「可愛さ」で受かります。私は面接官の経験もあるので、上層部の「事務職」へのニーズはよく聞きます。皆口を揃えて、
と言います。総合職はチームのプレイヤーが面接官となりますが、事務職は上層部の偉いおじさんが担当することが多いです。おじさんの好みに一致すればOKで、特にスキルを求められていません。
「若くて可愛ければよし」から抜け出す
ただ、いつまでも「若い」を維持することができませんし、「若くて可愛い」事務ポジションは非正社員化が進んでいます。一方で独身女性は増加していますし、既婚女性でも共働きは増加しているので、事務職を目指す人は「長期的に働けるポジション」を目指す必要があります。
事務職で「長期的に働らけるポジション」を目指したい人は、一定のスキルをアピールする必要があります。
事務職への転職面接を成功させるコツはこちらです。
- 「正確」に「効率よく」仕事できるエピソードは必ず披露
- 見た目はスタンダードで
- ガツガツしない
- 勉強しているアピールする
- ワークライフバランスばかり質問しない
詳細はこちらです。
事務職への転職面接を成功させるコツ
1.「正確」に「効率よく」仕事できるエピソードは必ず披露
総合職の面接では複数エピソードを用意していく必要がありますが、事務職の面接ではガチガチにエピソードを用意していく必要はありません。もしあなたが20代で可愛い子であれば、それこそ準備は0で面接に挑んで問題ありません。
ただ、先程述べたように本来目指したいのは「長期に働ける事務」ポジションなので、1つだけ必ず用意すべきエピソードはあります。それが「正確」に「効率よく」仕事できるエピソードです。
面接官が事務職に求めるのは、総合職が持ってきたタスクを上手くさばいてくれる縁の下の力持ち的な人材です。「私を入社させてくれれば、総合職の人に必ず役立ちます!」という印象を与えられなければなりません。
大々的なエピソードは必要はありません。例えば、下記のようなストーリーです。
- 上司からデータ作成を頼まれた
- 自分で工夫してマクロを作成し、作業した
- 結果的に作業は早く終わり、ミスもなくなった
- 上司から感謝された
総合職と比べて「売上xx万円を達成した」とか自信満々なエピソードは不要なので、実際に上司に褒められたエピソードを思い出しアピールしましょう。特になければ、今の職場で新たにエピソードとなる行動を起こしても問題ありません。(創作はバレるのでNGです)
2.見た目はスタンダードで
特に可愛い恰好をする必要はなく、通常のスーツで問題ありません。
バリキャリに見られやすい人は、パンツではなくスカートにするなど「印象」操作するのはプラスになると思います。私自身は身長が高く「バリキャリ」に見られやすいので、普段はパンツスーツですが、事務職の面接のときはスーツはスカートにしました。
たまに全くスーツではないワンピース等ラフな服装で面接に来る人もいますが、第一印象が「なんでこの人スーツじゃないの…?」という疑問で始まるので、ラフな服装でOKな会社であっても面接はスーツで行きましょう。
3.ガツガツしない
総合職から転換した人は要注意です。総合職の時と面接スタイルを変える必要があります。私自身も総合職から事務職に転職する際の面接では、「事務職に向いていない」という理由で最終面接で落ちました。
総合職では下記3点をアピールする必要があります。
- 私は今までxxを経験しているので、御社では役に立ちます
- 私を採用するチームにおいても、私は役に立ちます
- 成長志向があり、将来はxxがしたいです。
ただし、これらは事務職では不要です。事務職でもアピールすると「この人ガツガツしていて、事務職向いていないな」と判断されて落ちるので、絶対にやめましょう。
事務職アピールすべきは、さきほど述べた通り「私を入社させてくれれば、総合職の人の役に立ちます」1点にエピソードは留めましょう。
4.勉強しているアピールする
総合職の人程には色々なスキルは求められませんが、事務職は非正規・RPA化が進んでいるという危機的状況もあり、長期的に働きたいならば「スキル向上に向けて努力している」姿勢を示す必要があります。
別に海外MBAを取得など高い目標を掲げる必要はないので、TOEICや簿記取得を頑張っているなど、「勉強しています」エピソードがあるとポジティブな印象を与えます。
5.ワークライフバランスばかり質問しない
事務職を志望する人は、総合職に比べて「残業無し」「在宅」など、ワークワイフバランスを重視する必要も多いのではないでしょうか。私自身も、総合職での激務を抜け出すために、事務職に転換しました。
ただし、面接でワークライフバランス関連の質問ばかりしていると印象が悪いです。勿論、ワークライフバランスの質問をすること自体は全く問題ありません。ただ、今まで述べたような「総合職の人をサポートできる」「勉強している」ことに対して触れず、ワークライフバランスばかりに興味を示すのは辞めましょう。
特に子持ちの総合職の人が事務職に転換する際には、「仕事を楽にしたい」ばかりを言っていると、面接官の印象が悪いので気を付けた方が良いです。面接官が子持ちであってもなくても、「そんな楽な仕事じゃない」「格下げみたいな言い方するな」など悪い印象を抱く可能性が高いです。
さいごに
事務職の面接のポイントは、「大人しすぎずガツガツしすぎず」です。20代で事務職に飛び込んだ人は今までのように「若さ」「可愛さ」だけでは面接は突破できませんし、総合職の人は今までのようなフルパワーで臨むと「ガツガツしすぎ」で落とされます。
今回述べたように、「事務職は縁の下の力持ち」ということを念頭に置きつつ、「総合職の役に立ちたい」「スキル向上には努力している」とアピールしましょう。
事務職の面接でも自己PRは必ず用意しましょう。最初に面接官に好印象を与えれば、面接がスムーズに進みます。

年収を上げたい人には、ALL事務職キャリアはオススメできません。

年収を上げたければ、総合職と事務職を両方経験する「サンドイッチ事務職」にトライてみては、いかがでしょうか。

