ネガティブ理由からの転職はつらい
破産・倒産きっかけの転職活動は辛いですよね。私は今まで4回転職活動を経験しましたが、「年収を増やしたい」「キャリアアップしたい」というポジティブ転職に比べて、破産・倒産からの転職活動はモチベーションが保ちにくく、相当辛いです。
私自身も倒産しそうな企業から脱出するための転職活動でしたが、死にそうな会社での業務を行いながらだったので、精神的にも肉体的にも辛かったです。
既に倒産している場合でも、「早く無職状態を抜け出さなきゃ」という切迫感に追われながらの転職活動なので精神的な辛さが尋常ではないですよね。
破産・倒産からの転職活動において、面接通過率を向上させるためのコツはこちらです。
- 会社の批判をしない
- 通常の志望動機を用意する
- 幅広い業界を受ける
- 面接回数を増やす
- 悲壮感を出さない
詳細を説明します。
面接通過率を向上させるためのコツ
1.会社の批判をしない
破産・倒産からの転職では、会社に対して不満や怒りを持っている方が多数派ですよね。「あの時の上層部の対応がよくなかった」「仕事できないおじさんばかりが残っている」など、不満を挙げればきりがないです。
ただ、あなたと面接官は立場は異なります。面接官からしてみれば、
と、あなたは「批判屋」「反抗勢力」にしか見れません。ネガティブ要素を与えるだけです。本音は心に留めておき、今の会社への批判は絶対にやめましょう。
2.通常の志望動機を用意する
破産・倒産からの転職はあなたにとってはネガティブ転職ですが、面接官からすれば他候補者と差はありません。よって、あなたが「今の会社が危ないから」「倒産したから」というネガティブ理由を前面に押し出しすぎると、
と面接官にマイナスの印象を持たれてしまいます。主な志望動機は必ずポジティブ理由を軸にしましょう。
- xxの分野に挑戦し、スキルアップしたい
- 今までxxを勉強してきたいので、未経験でもOKなので応募した
- 新しい部署のマネジメントに挑戦したい
上記のようなポジティブ理由をメインに、「今の会社の経営状況が悪化した」「倒産した」というネガティブ理由は「転職のきっかけ」にのみ使用しましょう。
3.幅広い業界を受ける
破産・倒産からの転職は無職との闘いです。すぐに内定とりたいあまり、同業種を受けがちな傾向にあります。
ただし、倒産するような企業の属する業界は業界自体が下降線であることが多いので、同業他社も採用人数を絞っていることが多く、採用率も低いです。採用されたところで、また倒産する可能性も高いです。
長期的な視野で、一定数を募集している業界を目指しましょう。私自身も倒産からの転職活動の時には、
- 幅広い段階…ベンチャー企業~成熟企業
- 幅広い規模…小企業~大企業
- 幅広い業種…事業会社、コンサル企業など
と多種多様な企業を受けました。その結果今までは対象外であったコンサル企業の内定を得られたので、「予想外の出会い」をするためにも対象を絞りすぎない就活をオススメします。
4.面接回数を増やす
「3.幅広い業界を受ける」とも共通してきますが、無職期間を短くしたい思いもあり、やはり打数を増やすことは必須です。本命の会社の面接が転職活動1回目の面接だと、相当きついです。必ず、練習となる面接を含めましょう。
特に今まで転職回数が少ない人は回数重視にすべきです。「私はこの企業行きたくない」と企業を絞りすぎず、10-20回は面接を受けてみてください。
自己PR・志望動機に自信がない人にもオススメです。机に向かってずっと悩んでいるよりは、完成度50%の志望動機であっても、実践の面接にトライしてみてください。回数を重ねる中で完成度が高まっていきます。
私自身も4回転職の経験はありますが、毎回転職活動で言っていることは異なるので、それぞれの転職活動では一定数の練習面接を含めるようにしています。
5.悲壮感を出さない
ネガティブ理由の転職活動は、悲壮感が出がちです。私が面接官をした経験からも、暗い人は第一印象から終了まで「暗い」で一貫してしまいます。
「2.通常の志望理由を用意する」で述べたように、ネガティブ理由を前面に出さないことは必須です。更に、見た目を工夫するのも一手です。一般的に「清潔感」がある印象を与える外観であれば問題ありません。
- 女性…髪を結び、前髪をピンでとめる
- 男性…黒い短髪にする
上記は一例です。
私自身も「倒産からの転職活動」のときは黒髪ロングand前髪長めでやっていたのですが、途中で「暗いな」と気づき、途中からは「髪を結び、前髪をピンでとめる」に変更しました。20代であればポニーテールにすると「活発さ」が出るので、ポニーテールオススメです。
さいごに
ネガティブ転職は気分が暗くなりがちですよね。友人に会うなど上手にリフレッシュして、メンタルを一定に保ちつつ進めるべきです。
私はメンタル一定のために、下記方針にしていました。
- 周囲の人には相談しない
- 就活は中止しない
「周囲の人には相談しない」ですが、まぁ倒産経験のない人には辛さは通じないんですよね。相談してどんなアドバイス貰った所で、イラッとするだけなので周囲への相談はしませんでした。
基本的にネガティブ理由の就活は憂鬱だからこそ、「就活は中止しない」でください。憂鬱な分、一旦休止してしまうと復活する気力はなくなります。メンタルで辛いことも多々ありますが、「エージェントに連絡とる」「新しくエントリーする」など少しずつでも活動は続けることをオススメいたします。
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