転職未経験者も転職を希望。
皆さんもご存知のように、日本では年功序列が崩壊し、能力主義へと変化しつつあります。転職未経験者でも、転職を希望する人が増えています。
コロナをきっかけに人生を見直し、転職を決心した人もいるかもしれません。
転職で失敗する人は多い
直近は転職市場が活況だったこともあり、転職のプラスの側面だけがフォーカスされてきました。
- 給与が大幅UP
- 残業がなくなった
- 人間関係が良い部署に転職できた
- 在宅勤務できるようになった
ただし、成功している人と同様に失敗している人も多いです。
私自身も20代で4回転職を経験する中で、色々な失敗をしてきました。特に初期に関しては、知識も少なかったので、予期せぬ失敗も多かったです。
- 実は残業が多かった
- 給与が全然上がらない
- 実際の業務内容が募集要項と異なる
今回は失敗例だけではなく併せて対処法も紹介するので、転職を考えている人の参考になればと思います。
転職で失敗した理由3選
1.実は残業が多かった
残業規制が厳しくなったとはいえ、未だに残業させられる企業が多いのが実態です。
…実はそれだけでは不十分なのです。
私の前職での例ですが、面接でチームメンバーの面接官に残業時間を聞いたところ、
という回答でした。
しかし、実際に入社してからは毎日24時退社…。。。(@_@)
チームメンバーがALL女性で、且つ子供がいる人もいたので信じてしまいました。20時に会社を出ても、「家にPCを持ち帰って作業する」パターンだったのですね。。。
人手不足のチームは嘘をつく
人を信じたい気持ちもわかりますが、毎日残業していて忙しい面接官の気持ちを想像してみてください。今にも自分の下にチームメンバーが入るとなった時、どう思いますか?
…こんなものです。誰でも残業はしたくないですよね。
忙しいチームであるほど、嘘をついてでも、喉から手が出るほど人が欲しがっています。
私の場合は選考過程で人事にも確認しましたが、
との回答だったので、信じてしまいました。
入社以降判明したことですが、その人事は天下りおじさんだったので、毎日定時に帰っているのを見かけました。。。
人事も適当に回答することもありますので、お気をつけください。
対策
対策は複数ありますが、最も信憑性が高い方法は志望企業の知り合いに確認することです。ただ、知り合いがいない場合も多いので、その場合は他の対策を講じましょう。
- 志望企業に知り合いがいる場合は、実情を確認する。
- 転職エージェントに実情を確認する
複数のエージェントに聞いてみましょう。自分の担当を入社させたいあまりに、嘘をつくエージェントもいます。 - チームメンバーと面談する
チームメンバーの中でも、自分と同じor近いランクの人が最適です。採用担当者だと、入社させたいあまりに、嘘をつく人もいます。ただ、自分と近しいランクの人でも、人手不足で苦しんでいる場合は、嘘をつく可能性があります。 - 面接で残業しない宣言をする
私は今の会社の入社面接で、残業しないことを宣言しました。結婚の有無、子供の有無に関係なく、宣言しましょう。ただ、残業が当たり前のポジションだと速攻落とされるので、見極めましょう。 - 夜にビルの明かりを確認する
大手広告会社D通で残業規制が報道された際には、残業が規制されているにもかかわらず、電気がついているのが話題になりました。ただ、高層ビルの場合は確かめにくいかもしれませんね。。。
2.給与が全然上がらない
多くの人が年収UPを目的に転職をします。ただ、
という緊急脱出の際は、多少給与が下がってもしょうがないです。心身に支障をきたす前に、脱出しましょう。
私もパワハラ上司の元で死にそうになって、コンサル職→事務職へと転職したことがあります。かなり年収は下がりましたが、専門職のような位置ということである程度年収は挽回可能だと思っていました。
しかし、どんなにパフォーマンスの高い業務をしようとも、全く給与が上がりませんでした。
今後会わないであろう偉い面接官は嘘をつく
通常の転職面接においては、1次面接でチームメンバー、2次面接で部署の偉い人が出てくることが多いです。チームのメンバーレベルでは給与は決められません。給与を決めるのは偉い人です。
よって、面接では偉い人に給与について確認するしかないのですが…
と答えていた偉い人。入社後に会うことはありませんでした…。。。
1-2年して「給与上がらないな」と気づいた時には、部署異動で面接で話した偉い人は会えなくっていたりします。
偉い人は日々たくさん面接をこなしているので、1-2年前に面接した小者のことなんか覚えておりません。。。
偉い人は自分のポジションや年収に関して、関心はないです。彼らへの質疑応答の信憑性は低く、信じすぎない方が良いです。
対策
- 転職エージェントに可能な限り、給与は交渉しましょう
特に緊急脱出のときは妥協しがちです。しかし、私のように上がらない職場であるリスクがあります。また、年収が上がる環境であっても年収を上げるのは一苦労なので、最初から可能な限り年収をあげておくのが安全です。 - 口コミを確認する
辞めた人が書いているのは、結構正確な情報だったりします。 - 辞めた知り合いがいれば、確認する
現在も希望企業に勤めている知り合いは、給与について本音を言わない可能性があるので、辞めた人がbetterです。しかし、なかなか辞めた知り合いはいないですし、辞めた人は結構不満を持っている場合が多いので、不満を聞いて志望度がかなり下がる可能性もあります。
3.実際の業務内容が募集要項と異なる
入社後に、
…という業務内容と募集要項のギャップは、よくあります。
特に忙しい部署は昔の募集要項を使いまわしていることが多く、あなたが見た募集要項は古いかもしれません。また、優秀な人を採用したいがために、わざと魅力的な募集要項を捏造する企業もあります。
私自身もこのギャップに苦しみました。
コンサルあるあるではありますが、業務改革の上流改革がやりたくてコンサルに入ったにもかかわらず、実際はずっとプログラミングをやらしてもらえないという。。。募集要項にはプログラミングのプの字もなかったのに…。。。
「とりあえず人を採っておこう」のノリで採用することは多い
業績が良かった年はとりあえず予算があるので、「とりあえず人員を確保しておこう」というノリ採用は多いです。
私の今までの会社を振り返っても、需要と供給を考えずノリで採用すること結構あります。適当なノリ採用が「転職したのに暇」という犠牲者を生み出すのです。。。
対策
転職後の社内ニートを防ぐためにも、下記対策は全てやっておきましょう。
- 転職エージェントに業務内容を確認
応募前、選考途中の2段階に分けて、転職エージェントを通して、「私はこういう業務をするポジションだと理解しています」と、確認しましょう。 - 面接に業務内容を確認
上記①で転職エージェントに確認していたことを、面接官にも確認しましょう。適当にぼやかされるときは、ノリ採用の可能性があるので注意です。 - オファー面談をする
残業時間や給与に比べてネガティブな印象はないので、本音で話してくれる可能性は高いです。 - 口コミを確認
「暇」「全然違う仕事やらされる」という口コミが多い場合は、適当なノリ人事の犠牲になる可能性があります。注意しましょう。
さいごに
転職しやすい社会になったのは、とても良いことです。ただ、後悔しない転職のためには、下記3点を必ず正しく把握しましょう。
- 残業時間を確認
- 給与
- 業務内容
面接官や人事の思惑を把握、全てを信じない
面接官や人事が皆が善人という訳ではありません。それぞれ思惑があります。彼らの言葉を鵜呑みにせず、各ツールを活用し、正しい情報を取得しましょう。
- 志望企業にいる(いた)知り合い
- オファー面談
- 転職エージェント
- 口コミ
私もいままで4回の転職において失敗体験もありますが、失敗も含めて行動することは人生にプラスになるので、より多くの人に転職にトライしてほしいと思っています。
とはいえ失敗は可能な限り防ぎたいので、念入りに対策をしつつ転職を成功させましょう!
