あなたの行きたい業界の市場規模とは?
就活の時に必要なのが業界研究。新卒の時はもちろん、転職でも異業種転職であれば準備する必要があります。
業界研究といっても対象範囲は広いです。関連ニュースをチェックしたり、OB訪問をするなど、色々なアプローチがあります。
今回説明するのは市場規模です。「どの業界に行くか?」という業界研究の最初のアプローチですね。
市場規模の大きさは?今後成長するのか?
就活ではつい知っている業界(BtoC)をターゲットにしてしまいがちです。
今まで成長してきた業界でも、今後の成長性がない→人員カットの可能性もあります。「今後の未来」を把握する必要があります。業界研究の際には、
- 市場規模の大きさは?
- 今後成長する市場なの?
を確認しましょう。
確かにググってもデータは出てきますが、ネット上のデータは玉石混交です。正しい出所からデータを取得しましょう。
- 図書館
- 書籍を購入
- インターネット(矢野経済、富士経済)
私も4回転職する中で業界研究は試行錯誤しましたが、現在仕事で調査をする中で、「こういう調べ方があったのか」と発見することが多々ありました。
私の経験も踏まえて、今回は調査方法を紹介いたします。
市場規模を調べる方法
図書館
図書館ってみなさん利用していますか?大人になった今は行かない人が多いかもしれませんが、業界レポートや業界誌が意外に揃っています。
国会図書館
最も品揃えが良いのが、国会図書館です。満18歳以上の人であれば、だれでも無料で利用できます。
購入すれば20-30万するような資料を閲覧することができます。コピー代を支払えば、コピーすることも可能です。
訪問する前にオンラインにて、目当ての業界資料があるか確認しましょう。例えば、先程のスマホ業界であれば、下記のように記事や白書が確認できます。
- 苦悩するスマホゲーム業界 市場飽和襲う「三重苦」 成功モデル頼みに限界
- 浮き沈み激しいスマホゲーム業界 ミクシィとガンホー、次の一手 (特集 絶好調企業の秘密)
- スマホ白書 = Smart phone white paper 2016
無料で大量の資料を閲覧できるなんて、懐にも優しいですね。図書館内は静寂なので、勉強しやすい環境です。今まで利用していなかった人も、是非活用してみてください。
国会図書館に行けない人でも、地元の図書館を確認してみてください。国会図書館のクオリティにはさすがに及びませんが、意外に業界関連の資料や本が格納されていることがあります。
大丈夫です。書籍とインターネットでも十分調べられます。
書籍を購入
国内における各業界の市場規模を確認できるのが、「業界地図」です。
複数業界を受ける人も多いと思います。この本は172業界がカバーされているので、1つの業界の深堀ではなく、幅広い業界の概要を把握したい時に便利です。
「業界地図」を見てターゲット業界を決めた後に、各業界のより詳細な情報を知りたいと思ったら、図書館を活用するのはもちろん、各業界の研究本を購入してみてください。
各業界本についてはamazonなどで検索すると、複数表示されますので、説明や口コミを見て購入してみましょう。
インターネット(矢野経済、富士経済)
インターネットで「〇〇(業界名) 市場規模」と検索すると、様々なデータが出てきますが、多くの記事の元データになっているのが「矢野経済」「富士経済」です。
2社は日本の調査会社で、市場調査レポートを発行しています。
市場調査資料(マーケットレポート)とは
特定ビジネス分野の市場規模・企業シェア・将来予測・メジャープレイヤーの動向等など、マクロやミクロの視点から当該テーマを総合的に調査・分析。3,000セグメントに及ぶマーケットデータを提供。
(出所:矢野経済研究所)
そうです、レポートで売上を上げている会社なので、レポートは10万以上します。
では、購入せずに市場規模を確認する方法はあるのでしょうか?
プレスリリースを見る
調査会社は新規レポートを発行するときにプレスリリースを発行します。そこに市場規模や将来動向など、主要トピックのサマリーが書かれていることが多いです。
例えばスマホゲーム業界であれば、プレスリリースに市場規模と注目トピックが記載されています。
日経新聞で紹介されることが多いですが、他のインターネットニュースなど複数の媒体でプレスリリースは紹介されます。
「〇〇(業界名) 市場規模 矢野経済」「〇〇(業界名) 市場規模 富士経済」などで、調べてみましょう。
さいごに
就活(特に新卒の時)のときは、知っている業界(BtoC)を選んでしまいがちですよね。
私自身も適当に選んだ結果、成長性のない業界だったため、失敗しました。まずは市場規模を確認しましょう。
- 市場規模の大きさは?
- 今後成長する市場なの?
現在はインターネットがあることもあり、業界研究を適当にググって終わらせてしまう人も多いと思いますが、調査するときは正しい出所からデータを取得することが必須です。
本日紹介した3種類の資料は、コンサルティング業界でも重宝しているので、信頼性のおける出所となります。
- 図書館
- 書籍を購入
- インターネット(矢野経済、富士経済)
正しい業界研究をして、行きたい業界に就職しましょう!
