破産・倒産する前に脱出しよう
コロナの影響で日本の経済状況は悪化しており、今後は破産・倒産する企業も増加することが予想されます。
私自身も、リーマンショックの影響で新卒1社目の会社が倒産しました。約80社程エントリーしてかなり苦戦した経験があるので、「破産・倒産からの転職」についてノウハウを共有できればと思います。
倒産を待つべきか?
破産・倒産からの転職については、すぐに行動すべきです。倒産してからでは遅いです。
下記の通り、倒産後は求人への競争率が高くなるからです。
- 社内の同スペックの人が転職市場に一機に放出→元同僚と求人ポジション争いが激化
- 同業界内での倒産も増加→更に競争率が激化
危機感を持ったならば、すぐに行動しましょう。
それでは、転職活動において気を付けるべきことを、お伝えします。
- 経営悪化だけを転職理由にするのはNG
- 経営陣の批判はNG
- 会社再建に努力していないのはNG
詳細をご説明します。
破産・倒産からの脱出就活で、気を付けること3選
1.経営悪化だけを転職理由にするのはNG
大手企業の経営状況の悪化は大々的に報道されるので、だれもが知っています。しかし、残り99%の中小企業の経営情報は誰も知りません。
社内では倒産情報が飛び交っていたとしても、非上場企業の財務情報はベールに包まれているので、社外の人間は確認しようがないのです。。
「破産・倒産」のワードは使用しない
私自身も初期は正直に「自社が倒産寸前なので」と面接で伝えていましたが、面接官からは
が返ってきます…。。。
特に大企業の人事に偉そうに言われると、「雇用が安定しているお前にはこの切迫感わからないだろうよ…」と腸が煮えくり返りましたが、「倒産間際」なことを100%の人が納得できる形で証明できない限りは、しょうがないのです。
破産・倒産はパワーワードのため、面接官に突っ込まれます。使用すべきではありません。
「経営状況が悪化」程度ならばコロナの影響もあり、面接官にも納得してもらえるので、使用しても問題ありません。ただ、
と経営悪化だけを転職理由にするのはNGです。
面接官に、
と思われるからです。
対策:経営状況の悪化が及ぼす、デメリットを伝える
経営状況が悪化したことで、あなたが抱えることになったデメリットを伝えましょう。
- (例)経営悪化により人員削減→過酷労働になってしまっている(デメリット)
- (例)経営悪化により優秀な若手が流出→同世代と競争することで成長してきた(会社にも貢献してきた) →そのような機会が失われてしまっている(デメリット)
1つ目の例のように過酷な環境を伝えるだけでも十分です。
ただ、2つ目の例のように、「自分には主体性があるが、今の会社はそれが発揮できる環境ではない」という自己アピールも併せて伝えられるとベターです。
2.経営陣の批判はNG
経営状況の悪化の理由は、経営陣の批判になりがち
さすがにここまで正直に言わないにしても、経営状況の悪化について話していると、自ずと経営陣の批判になりがちです。
経営陣の批判をする人は、面接官に
と思われる可能性が大です。経営陣の批判をする人は、愛社精神がないと思われるので絶対にNGです。
愛社精神とか気持ち悪いな… という人。実際は愛車精神なんてなくて構いません。ただ、タテマエでは、あなたは今の会社のことを大事に思っている、会社思いの人を演じる必要があります。
私の倒産した会社の経営陣も天下りの役員が毎日デスクでボーッとしていたので、愛車精神の欠片もありませんでした。しかし、面接では会社への憎悪は表に出してはいけません。
対策:経営状況の理由は「経営陣」ではなく、「景況悪化」にする
社内批判は印象が良くないので、面接では持ち出さないようにしましょう。
経営状況の理由は、景況悪化が無難です。特にコロナ後の現状においては、景況悪化していることは周知の事実なので、面接官も深くはツッコまないでしょう。
3.会社再建に努力していないのはNG
会社の経営が悪化したら辞める人なの?と思われてはいけない
経営悪化の話をすると、面接官によく聞かれる質問です。
と思うでしょうが、怒りは抑えましょう。この種の質問は「努力しています」アピールの場として上手く活用しましょう。
対策:経営悪化状況でも、会社に貢献していますアピールをする
さすがに直接の立て直しは役員レベルでなければできないことは、面接官もわかっています。
小さなことで良いので、経営悪化の状況下において会社に貢献したネタを探しましょう。なかったら、エピソードとなるアクションを起こしましょう。(創作はバレるのでNGです)
- (例)人員削減で人手不足。業務を回すために業務フローを改善した
- (例)上司に業務改革案を提出したが、受け入れてもらえなかった
1つ目の例は私の実際のエピソードです。小さなチームで仕事をしていて、残業量が多かったので、「この作業ムダだから辞めませんか」と提案をしました。
私自身も倒産間際の会社でやる気は全くありませんでしたが、とにかくネタがなかったので面接でのネタにすることを目的に、このアクションを起こしました。この改善ネタでは、主体性・行動力をアピールできます。
2つ目の例のように「私は会社に貢献したいと思って行動しているが、会社に受け入れ態勢がない」というネタでもOKです。実際に倒産間際の会社は、もう改善する気もありません。実際に私の会社でも上司に改善案を出しましたが、受け入れてもらいませんでした。
上司に改善案を出せない環境であれば、自分で改善案を考えてみて、面接では「社内で受け入れてもらえなかった」という風に、半分創作する位は良いと思います。
最終的には、「積極的な行動が評価される会社で働きたい」という積極性のアピールにつながれば、多少の創作を混ぜてもOKです。
「破産・倒産」という緊急事態で時間も限られているので、100%本音で行く正面突破ができないのであれば、多少のずる賢さも必要です。ただし、面接でのやりとりでバレるので100%創作はNGです。
さいごに
大前提:経営悪化の現状は伝える
今まで経営悪化に対する面接悪化について説明してきたので、
と思う人もいるかもしれません。ただ、転職の大きなきっかけであることは確かなので、嘘はつくべきではありません。変に創作する方が面接でボロが出てきます。
今回説明した3点を踏まえてもらえれば、特に「経営悪化」ということが減点になることはないので、事実を話したが方が良いです。
- 経営悪化だけを転職理由にするのはNG
- 経営陣の批判はNG
- 会社再建に努力していないのはNG
破産・倒産からの脱出はつらい
破産・倒産間際の会社の雰囲気は本当に悪いです。同僚同士でも何も話さなくなります…(うちの会社ヤバくない?と口に出せるうちは、まだヤバくないのです…)
そのような暗い会社で業務をこなしながらの転職活動になるので、メンタル的にも「脱出の就活」辛いです。ただ、行動しないと更なる地獄が待っています。
動くなら今です。万全に対策し、脱出しましょう!
【第二新卒の方へ】

【異業種転職の方へ】

【中小から大手へ転職したい方へ】

