破産・倒産には意外と気づかない
コロナの影響で、今後は破産・倒産の増加が予想されます。破産・倒産してからでは遅いので、早く逃げ出したいものです。
しかし、意外に破産・倒産の予兆には気づかないものです。
上場企業の人ならば、
と思うでしょう。しかし中小の多くは非上場のため、財務情報はブラックボックスです。
私自身1社目が倒産した経験がありますが、財務情報は1年に1回報告される売上程度で、詳細に関しては全く把握できていませんでした。
今回は事前にアクションを起こせるように、破産・倒産する企業の特徴を説明します。
- 財務情報が不明
- 経営悪化を景気のせいにする
- 社長が表に出てこない
- 上層部に天下りが多い
- ボーナス・残業代が激安
- 転職する人が少ない
当てはまる項目が多いほど、破産・倒産の可能性が高いです。自分の企業が大丈夫かチェックしてみましょう。
破産・倒産する企業の特徴
1.財務情報が不明
非上場であれば、一般向けに公開することはないです。ただ、社内向けには周知してもらう必要があります。
社内向けであっても財務情報をopenにしない場合は、openにできないほど財務情報が悪化している可能性があります。
2.経営悪化を景気のせいにする
経営状況の悪化をopenにしたとしても、
- 経営状況悪化の要因は何か
- 打開策はあるのか
を発表しない限りは、危険水域にあります。更に、
と、経営悪化を景気だけのせいにして、何も打開策を打ち出さない企業は赤信号です。
私がいた会社も売上が3分の2に減っていましたが、特に原因や打開策には何も触れず、「リーマンショックだからしょうがない」と言っていたあげく、倒産しました。
3.社長が表に出てこない
経営が危機的状況だからこそ、社長に打開策を打ち出してもらい、社員を鼓舞してほしいものです。
しかし、それはやる気のある社長の行動です。
というように、代理の人しか出てこなくなったら、赤信号です。
私の倒産した会社も、途中から入院したとかで社長が表舞台に出てこなくなり、死亡説が飛び交っていた所に、社長からの手紙が朗読されていました…。。。手紙書くなら出て来いよ…。
4.上層部に天下りが多い
経営状況が悪化しているならば、リーダーである上層部は率先して危機感を持って対応すべきです。しかし、上層部に危機感がないならばどうなるでしょうか。
天下り上層部は改革をする意識なんて毛頭ありません。そもそも、業務内容を理解していなかったり、自分の会社という認識がない人も多いです。私の倒産した会社の天下り上司も、
と他人事な発言をしていました…
経営状況が悪化しても動かない天下り上層部がいる会社は、破産・倒産が目に見えています。
5.ボーナス・残業代が激安
手持ち資金がなくなってくると、人件費をケチり始めます。
大手企業程はもらえずとも、中小企業でも一定の金額は受給されるべきです。法外に安い価格であれば、企業の資金がなくなっていると思ってよいでしょう。
例えば私の倒産した会社では、ボーナスは3万、残業代は1時間180円でした。私が1年目だから低いわけではなく、10年目の社員であっても、
と言っていました。たしかにバイトした方がマシ…
6.転職する人が少ない
確かに、一見素敵な会社に見えるかもしれません。大企業は未だに年功序列が根強いので、離職率が低いことは、安定性のアピールになります。
ただし、今まで述べてきた条件に1つでも当てはまるヤバい会社の場合は、「転職できない人の集まり」の企業である可能性があります。つまり、将来性がない企業であることが明確なのに、スキルがないから抜け出せないんですよね。
私が以前いた倒産した会社も、「転職したくても行くとこ所がない」という社員ばかりでした。実際に倒産した後も、彼らは転職先が見つからずに苦労していました。
おわりに
どんなにヤバい会社であっても、慣れてしまうと抜け出せないものです。しかし、下記条件に1つでも当てはまる場合は、いち早く抜け出すべきです。
- 財務情報が不明
- 経営悪化を景気のせいにする
- 社長が表に出てこない
- 上層部に天下りが多い
- ボーナス・残業代が激安
- 転職する人が少ない
コロナに関係なく、これからの時代に生き残れない企業でしょう。抜け出すならば少しでも早く、景気が底になる前に抜け出しましょう。
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