今後、早期退職や解雇は増加
大企業において、早期退職が増加しています。
東京商工リサーチが発表した調査によると、2019年に早期・希望退職を実施する上場企業が直近6年で最多を記録したそうです。(現代ビジネス「2020年、大企業の40代・50代を襲う『大・早期退職時代』が来る」)
コロナで雇用情勢は悪化しており、今後更に早期退職・解雇は増加するでしょう。年功序列から実力主義に変化する中で、解雇も増加することが予想されます。
私自身も実力主義の会社でパワハラ上司に目を付けられた結果、解雇された経験があります。結果的に無事に内定を獲得し、年収400万upに成功しました。その時の経験を踏まえて、今回転職活動の秘訣をご紹介します。
人生の転機と捉える
早期退職や解雇を突き付けられると、だれもが
と、納得がいかないものです。
会社の暇おじさんのようなサボリーマンならまだしも、必死に働いてきた人からすれば納得できないのが普通です。私も毎日24時まで必死に働いていたので、ショックでした…。。。
抗議したくなりますが、どうせ無理矢理会社残れたとしても、昇進や収入upは見込めず窓際族の人生が待っています。
「低評価を受けたままダラダラ在籍し、不満を抱える日々」を省けて良かったと考えなおし、戦うフィールドを変える機会だと割り切りましょう。
私自身も当時は相当落ち込みましたが、頭を切り替えるしかありません。無理矢理ポジティブになる必要もありません。ただ単純に人生の転機と考えましょう。
一般の転職活動とは異なることを自覚する
早期退職・解雇からの転職は、一般の転職活動とは異なります。
- 退職日が決まっている
- 動機がネガティブ
- メンタルが参っている
からです。
よって、とにかくスピード感をもって内定を取りに行くことが必要になります。その際のポイントがこちらです。
- 自己都合退職にする
- 退職日までに転職活動を終わらせる
- 複数の転職エージェントに登録する
- 面接を受けまくる
- 周囲には極力「早期退職・解雇」のことは話さない
詳細を説明します。
早期退職・解雇からの転職活動の秘訣
1.自己都合退職にする
と考える人もいると思いますが、自己都合退職にしましょう。面接官に「こいつ早期退職の対象になったんだな」「解雇されたんだな」というネガティブなインプットを与えないためです。
他社で不要になった人は、誰も採用したくない
「仕事できない人」のラベルを引きずっていては、次の会社でも「低評価・解雇対象」から脱出できません。
突然の倒産や生活費の困窮など経済的理由がある場合には会社都合退職にせざるを得ないですが、次の会社にてネガティブイメージ0のまっさらな状態でデビューするためには、自己都合退職がオススメです。
実際に私も解雇通知を受けた後に自己都合退職にて転職しましたが、次の会社では高い評価を受けることができました。
2.退職日までに転職活動を終わらせる
という人もいますが、無職状態での転職活動はメンタル的に追い込まれます。
ただでえさえ、今回は自ら望まないネガティブ転職です。退職後に毎日やることがないまま、鬱々として転職活動を続けるのはしんどくないですか?
メンタルの安定を配慮し、退職日までに次の会社の内定を獲得しておくべきです。転職活動はついダラダラしがちです。退職日を締切りにすることで、「この日までには決めなければ」という意識が芽生えるので、辛い中でも自らを奮い立たせて転職活動ができます。
3.複数の転職エージェントに登録する
私は今まで4回転職していますが、解雇からの転職活動の時が、今までで一番多くの転職エージェントに登録しました。下記が理由です。
- 退職日が決まっているため、数を打つ必要がある
- 同じ案件でも、転職エージェントによって提示のタイミングにラグがある
実際に私自身は20-30のエージェントに登録しました。
転職エージェントとの面談で、転職理由をブラッシュアップできる
転職活動を効率的に行うため、転職エージェントとの面談は全て電話です。
と思うかもしれませんが、面接の練習になります。毎回同じこと説明していると、ブラッシュアップされるのは大きなメリットです。
他の転職活動とは異なり、「早期退職・解雇からの転職」は質より量が勝負です。面接チャンスを増やすため、そして面接の練習機会として、少なくとも5社以上の転職エージェントには登録しましょう。
4.面接を受けまくる
どんなに熱心に練習をしたり想定問答を考えても、本番の1回には適いません。
と思うかもしれませんが、可能であれば複数の練習を踏まえて本番に挑みたいものです。面接を重ねる中で、志望動機や自己PRの中身がブラッシュアップされるのも大きなメリットです。
私自身も解雇からの転職時には、20回程度面接は受けました。3次面接で落ちた企業もあるので、企業数自体はトータル15社前後ですが、最後に本命の企業に合格したのでそれまでの面接での経験が役立ちました。
私のように10社以上受けることは必須ではありませんが、コネがあるなど内定が確実ではない限りは、最低でも5社は面接を受けましょう。
5.周囲には極力「早期退職・解雇」のことは話さない
基本的に「早期退職・解雇からの転職」はストレスフルな環境です。会社に「お前は仕事ができない」という烙印を1回押されているので、
- 自分は仕事ができないんじゃないか
- 社会に必要ないんじゃないか
という迷いと格闘しながらの転職活動になります。
そのような不安定なメンタルな中で誰かに相談したとして、
という慰めも、
という批判も、どちらを言われても腹立ちますよね。
私自身も解雇のことは当時誰にも言いませんでした。2年後に今の会社で評価されるようになったから、近しい友人にのみ「当時の転職は実は解雇だった」と打ち明けました。
「早期退職・解雇からの転職」はただでさえ沈みがちな転職活動なので、メンタルを平穏に保つことが大事です。ストレスフルなのは転職活動だけにして、家族や友人とは通常通りの生活を送ることがメンタルの平穏につながります。内定獲得後に「転職することにしたよ~」と結果だけ報告するのが理想です。
さいごに
メンタルが辛くとも、とにかく動くしかない
私は今まで4回の転職を経験してきましたが、「早期退職・解雇からの転職」は最もメンタル的に辛いです。「自分ってほんと仕事できないダメ人間だな…」とか悩み始めると永遠の鬱ループに落ち込みがちです。
家に引きこもらないためにも、最重要事項はとにかく動くことです。余計なことは考えず、とりあえず複数の転職エージェントに登録し、多くの面接に出かけましょう。
そして退職日までには内定をゲットし、新たな会社で新しい生活を始めましょう。
