不利な状況を覆す
コロナの影響で雇用情勢は悪化しており、今後「早期退職・解雇からの転職」は増加することが予想されます。
私自身も実力主義の会社でパワハラ上司に目を付けられた結果、解雇された経験があります。当時は相当落ち込みましたし、転職活動では苦労しました。
私は今まで4回の転職経験がありますが、「早期退職・解雇からの転職」は下記の点で不利だと感じました。
- 転職の時期が選べない(ある日突然「早期退職」「解雇」は告げられる)
- 自発的な転職ではないため、転職理由に困る
- 退職日までのリミットがある
ポジティブな転職を装うべし
早期退職でも解雇でも、ある日突然に「あなたはうちの会社には不要です」と言われる訳ですから、
とネガティブな転職になりがちです。
会社に憎しみをもつ気持ちもわかります。ただ、面接の場で会社の悪口などネガティブな本音を言ってしまう人もいますが、絶対にNGです。
面接官にも、
と早期退職・解雇の事実がバレてしまいます。
面接官の立場になって考えてほしいのですが、他社で不要になった人や会社に批判的な人を採用したい人はいません。あくまでも、「ポジティブな転職」を装う必要があります。
私自身も解雇の話は一切口にせず、転職活動をしました。その結果無事に転職先をみつけ、年収400万upに成功しました。
「早期退職・解雇からの転職」を「ポジティブな転職」に見せたい時に、使うべき転職理由はこちらです。
- 新しい領域に挑戦したい
- 裁量のあるチームで仕事がしたい
- 自分の経験を活かせる
- 残業時間が膨大
- 在宅勤務を希望
詳細を説明します。
転職理由5選
私の今まで4回の転職経験においては、転職理由は1つではなく2-3つが好ましいと考えております。
「早期退職・解雇からの転職」の構成としては、下記のいずれかが最適と考えております。
- ポジティブ理由2つ or 3つ のみ
- ポジティブ理由1つ or 2つ + ネガティブ理由1つ
今回提案する転職理由は、ポジティブ理由が3つ、ネガティブ理由が2つの合計5つとなります。
と考えながら、適切な理由を選択してみてください。
1.新しい領域に挑戦したい(ポジティブ)
ストーリーとしては、
- 御社のxxという領域に興味がある
- 弊社にはxx領域はない
- xx領域に挑戦したい
という流れです。
異業種転職の際には使用しやすいです。同業種転職であっても、今の会社と志望企業の会社に差異があり、かつ自分の業務に関係している場合は、使用できます。
2.裁量のあるチームで仕事がしたい(ポジティブ)
割とだれでも使用できる転職理由ですが、特に募集ポジションが、
- 新しい部署/チームでの立ち上げメンバーの募集
- 若手が多い部署/チームでの募集
だと使用しやすいです。
年功序列が根強い会社だと微妙な場合もありますが、日本全体が能力主義に移行しつつあるので、好感触をもってもらえることが多いでしょう。
3.自分の経験を活かせる(ポジティブ)
募集要項と経験が一致することをアピールします。「当たり前」と思うかもしれませんが、私の面接官での経験上、意外に全然一致していない人が応募してくる場合も多いです。
よって、ストーリーとしては
- 今回の募集ポジションはxxxをすると認識している
- 今まで私はxxxをしてきたので、経験を活かせると考えている
という流れです。残念ながら面接官が毎回履歴書・職務経歴書を読み込んで面接に臨むわけではないので、上記のように「私はこのポジションとの親和性が高いです」というアピールをすれば、高得点に繋がります。
4.残業時間が膨大(ネガティブ)
ポジティブと併せて使用することが必須ですが、ネガティブ理由を述べても問題ありません。
最近は働き方改革で残業時間が問題になっているので、現在100時間など膨大な残業をしている人は転職理由の1つに挙げましょう。
微妙な残業時間であっても、あなたにとって負担であれば転職理由に挙げましょう。残業時間が「少ないかな」と不安であれば、多少は盛っても問題ないと思います。
5.在宅勤務を希望(ネガティブ)
こちらもポジティブと併せることが必須です。今の企業には全く在宅勤務がないが、志望企業では在宅勤務が可能な場合は使用できます。
今回のコロナ騒動で在宅機運が高ったこともあり、転職理由の一つに挙げる人も増加するでしょう。
ワークライフバランス関連の理由はオプション程度で使う
ただし、転職理由の中でワークライフバランス関連(残業時間、在宅勤務など)は中心にすべきではありません。
あまりにも転職理由の中心をワークライフバランスにすると、
と印象を悪くするためです。
あくまでもポジティブ理由を中心軸にして、ネガティブ理由はオプションにしましょう。
さいごに
「早期退職・解雇からの転職」は、望まない転職です。会社から「あなたは仕事ができません」の烙印を押されたようなものなので、自身を失ってしまいネガティブになりがちです。
ただし、次の職場では決して早期退職・解雇の対象になってはいけません。「仕事できない」というイメージは0にして、ポジティブスタートを切る必要があります。
今回紹介した転職理由ではポジティブを中心に、面接官には良い印象を残しましょう。ネガティブ理由も説得力があるので、オプション程度に使用する分には問題ありません。あなたの経験を活かしてカスタマイズして、使用してみてください。
「早期退職・解雇」の転職活動の秘訣はこちらです。次の会社において成功したい方へ、転職活動の進め方を紹介しています。

