新卒の就活は転職とは全く異なる
私自身、新卒の就活では200社以上落ちまして非常に苦戦しました。転職も4回経験してきましたが、「新卒の就活」と「転職」は全く異なり、それぞれに難しさがあります。
新卒は具体性がないから難しい
一般的な転職の志望理由は下記のストーリーにて展開します。
- 私は今までxxしてきた
- 御社のポジションに当てはまる
- 今後はxxしたいです
一方で新卒の理由では仕事経験がないため、「①私は今までxxしてきた」は学生生活から無理矢理作る必要があり、ボンヤリとした志望理由になりがちです。学生時代の経験と志望する仕事の間で、親和性を見つけなければいけません。
また、「③今後はxxしたいです」に関しても、日本ではジョブローテーションが根強いので、どの職種につくのかを不明なまま展望を語らなければいけません。
あまりにも職種を限定していると
とツッコミを受けるので、適度に具体性があることが望ましいと考えられます。
私が考える、面談に受かる秘訣はこちらです。
- 需要と供給のマッチング
- 会社の特徴を志望理由にしない
- むやみにOB訪問しない
- 変化球or面白いエピソードは不要
- 志望業界について勉強しておく
詳細を説明します。
新卒の面接に受かる秘訣
1.需要と供給のマッチング
先程、新卒は仕事経験がないから難しいと述べましたが、それでも需要(=会社の採用ニーズ)と供給(私)のマッチングアピールは欠かせません。やりたいことを述べるだけだと、あなたが会社を選んだ理由だけで、会社があなたを選ぶ判断基準がないからです。
ストーリーとしては、
- 私はxxが得意or xxで力を発揮できる
- 御社においてはxxが必要と考えている
- 私は御社で活躍できる(=需要と供給のマッチング)
が無難です。
想定されうるエピソードはこちらです。
- チームの調整役として活躍した話
- 個人で目標を達成した話
- チーム・個人問わずコミュニケーションを発揮した話
就活定番のリーダーエピソードにこだわる必要はありません。ただ、志望企業においてチームでの仕事が多い場合はチームのエピソードがある方が望ましいです。営業など個人がメインの仕事を希望してあるのであれば、個人の話でも問題無いと思います。
2.会社の特徴を志望理由にしない
新卒あるあるですが、会社の特徴を志望動機にする人多いですよね。
ていう。自分のしたいことと会社の特徴を結びつけなければ、面接官はモヤっとしてしまいます。下記のように、ストーリーを作成してから、会社の特徴を提示しましょう。
- 私はxxがしたい (例:マーケティングスキルを身に着けたい)
- それを実現するにはxxが必要(例:若手の時からマーケティングスキルを身に着けられる環境が必要)
- 御社にはxxがある(例:御社では、若手の時から裁量権が与えられ、マーケティングスキルを身に着けられる環境がある)
会社の特徴単体は志望動機にはなり得ず、会社の特徴と自分がやりたいことの抱き合わせであるべきです。
3.むやみにOB訪問しない
私自身が正にそうだったのですが、むやみにOB訪問しても非効率なんですよね。下記状態になってから、OB訪問を実施しましょう。
- 既に面接の準備は完了
- 想定問答の回答の中で、実際のOBのエピソードの裏付けが必要
例えば「私はxx事業部でxxがしたい」という志望動機があり、自分の調査だけでは情報不足であれば、OB訪問をして情報を補強するという流れです。
4.変化球or面白いエピソードは不要
普通に学生生活を送っていると、平凡なエピソードしかありません。他候補者と差別化するために、変化球を狙おうとする人も多いのではないでしょうか。私自身も何もエピソードがなかったので「少しでもとがったエピソードないか」と探していました。
今現在4回転職したり面接官を経験して分かるのですが、候補者に変化球orすべらない話は一切求めていません。忙しい中時間を割いているわけなので、「お前真面目にやれよ」とイラッとされて終わりだと思います。
5.志望業界について勉強しておく
私自身も新卒の時は業界について勉強不足だったと反省しています。さすがに働いている人ほどの知識は持てませんが、基本的に下記項目くらいは把握しておくべきです。
- 志望業界の動向
- 志望業界の主要プレーヤー
- 志望企業の計画(中期経営計画)
- 志望企業の成長性
- 志望企業の課題
今の就活生はネットを駆使できる世代なので業界動向と主要プレーヤー位は把握していると思いますが、今後の計画、成長性、課題は把握してない人も多いのではないでしょうか。
新卒の時は「将来的にうちの会社でなにがしたいのか」を追求されます。転職のでは即戦力が求められるので、将来の話にフォーカスするのは新卒就活の特徴だと思います。
会社のHPや業界本などで基本情報は収集できるので、それら情報を活かして「自分の将来像」を形成しましょう。
業界調査の方法はこちらです。

さいごに
新卒就活は生まれて初めての挫折になる人も多いのではないでしょうか。私自身も特に挫折なく生きてきたので、新卒就活での挫折は衝撃でした。大学卒業というリミットがある中、周りも内定が決まっていくので、焦りの中で迷走する人も多いのではないでしょうか。
基本的回答を用意すれば問題なし
今回述べた通り「一風変わったことをいう」必要はなく、基本的な回答を用意すれば問題ありません。迷走してネットの掲示板を見て想定質問を集めまくっても意味はないので、基本的な回答を準備して後は当日の自分に身を任せましょう。
自己PR文章も事前に準備していきましょう。面接の序盤で面接官にポジティブイメージを持たせることができます。

