自信喪失からの転職
早期退職・解雇の通知はある日突然やってきます。「え、なんで私?」「私以外にも辞める人いるじゃん」という戸惑いと怒りの中で、退職日は決まってしまいます。
他の転職は「キャリアアップしたい」「給与を上げたい」というポジティブ理由発信であるのに比べ、「早期退職・解雇からの転職」は完全にネガティブ転職です。完全に「自分は仕事できない人なのか」「社会で不要な人なのか」と自信を失ってしまっています。
私自身も、試用期間中にパワハラ上司に解雇された経験がありますが、人生で最も辛かった経験です。前任者も試用期間中に解雇されている魔のポジションということもあり、「それを知っていたら就職しなかったのに」と後悔したものです。。。
ただ、過去の行動を後悔しても時すでに遅しです。現在の状況を好転させるには、退職日が決定した瞬間から動き出すしかありません。
「早期退職・解雇からの転職」において、面接通過率を向上させるためのコツはこちらです。
- 低評価の事実は明かさない
- 通常の志望動機を用意する
- 幅広い業界を受ける
- 面接回数を増やす
- 悲壮感を出さない
詳細を説明します。
面接通過率を向上させるためのコツ
1.低評価の事実は明かさない
早期退職・解雇のどちらであっても、現在のあなたの会社での評価が低いことは間違いありません。ただ覚えておいてほしいのは、あなたの能力が絶対的に低いということではなく、ただ単に現在会社での上司のあなたへの評価が低いという事実です。「私は社会に必要されていないんだ…」と自信を失って自暴自棄にははならにでください。
私自身もパワハラ上司による低評価により解雇されましたが、転職先では高評価を得て寝週を400万円UPすることができました。結局評価なんてそんなものです。落ち込みすぎないようにしましょう。
面接官は「優秀な人を採用したい」という思いで共通しています。通常の転職者と、早期退職・解雇の転職者が2名いたならば、通常の転職者を選びます。
と落ち込んでいるあなた。別に全てありのままに話す必要はありません。可能な限り「通常の転職」として話を進めましょう。自己都合退職にできるならば、自己退職にすることをオススメします。
会社都合であっても「以前からキャリアアップしたいと思っていたので、早期退職に応募しました」など、ポジティブ理由を前面に押し出しましょう。
絶対に「上司に低評価をされて早期退職・解雇された」「別に転職したかったわけではない」などのネガティブ要素は、面接では表に出さないでください。ポジティブな自分を演出するようにしましょう。
2.通常の志望動機を用意する
破産・倒産からの転職はあなたにとってはネガティブ転職ですが、面接官からすれば他候補者と差はありません。よって、あなたが「今の会社が危ないから」「倒産したから」というネガティブ理由を前面に押し出しすぎると、
と面接官にマイナスの印象を持たれてしまいます。主な志望動機は必ずポジティブ理由を軸にしましょう。
- xxの分野に挑戦し、スキルアップしたい
- 今までxxを勉強してきたいので、未経験でもOKなので応募した
- 新しい部署のマネジメントに挑戦したい
上記のようなポジティブ理由をメインに、「今の会社の経営状況が悪化した」「倒産した」というネガティブ理由は「転職のきっかけ」にのみ使用しましょう。
3.幅広い業界を受ける
破産・倒産からの転職は無職との闘いです。すぐに内定とりたいあまり、同業種を受けがちな傾向にあります。
ただし、倒産するような企業の属する業界は業界自体が下降線であることが多いので、同業他社も採用人数を絞っていることが多く、採用率も低いです。採用されたところで、また倒産する可能性も高いです。
長期的な視野で、一定数を募集している業界を目指しましょう。私自身も倒産からの転職活動の時には、
- 幅広い段階…ベンチャー企業~成熟企業
- 幅広い規模…小企業~大企業
- 幅広い業種…事業会社、コンサル企業など
と多種多様な企業を受けました。その結果今までは対象外であったコンサル企業の内定を得られたので、「予想外の出会い」をするためにも対象を絞りすぎない就活をオススメします。
4.面接回数を増やす
「3.幅広い業界を受ける」とも共通してきますが、無職期間を短くしたい思いもあり、やはり打数を増やすことは必須です。本命の会社の面接が転職活動1回目の面接だと、相当きついです。必ず、練習となる面接を含めましょう。
特に今まで転職回数が少ない人は回数重視にすべきです。「私はこの企業行きたくない」と企業を絞りすぎず、10-20回は面接を受けてみてください。
自己PR・志望動機に自信がない人にもオススメです。机に向かってずっと悩んでいるよりは、完成度50%の志望動機であっても、実践の面接にトライしてみてください。回数を重ねる中で完成度が高まっていきます。
私自身も4回転職の経験はありますが、毎回転職活動で言っていることは異なるので、それぞれの転職活動では一定数の練習面接を含めるようにしています。
5.悲壮感を出さない
ネガティブ理由の転職活動は、悲壮感が出がちです。私が面接官をした経験からも、暗い人は第一印象から終了まで「暗い」で一貫してしまいます。
「2.通常の志望理由を用意する」で述べたように、ネガティブ理由を前面に出さないことは必須です。更に、見た目を工夫するのも一手です。一般的に「清潔感」がある印象を与える外観であれば問題ありません。
さいごに
ネガティブ転職は気分が暗くなりがちですよね。友人に会うなど上手にリフレッシュして、メンタルを一定に保ちつつ進めるべきです。
私はメンタル一定のために、下記方針にしていました。
- 周囲の人には相談しない
- 就活は絶対に中止しない
「周囲の人には相談しない」ですが、まぁ倒産経験のない人には辛さは通じないんですよね。相談してどんなアドバイス貰った所で、イラッとするだけなので周囲への相談はしませんでした。
基本的にネガティブ理由の就活は憂鬱だからこそ、「就活は中止しない」でください。憂鬱な分、一旦休止してしまうと復活する気力はなくなります。メンタルで辛いことも多々ありますが、「エージェントに連絡とる」「新しくエントリーする」など少しずつでも活動は続けることをオススメいたします。
面接に受からない状況を早めに脱出し、次の会社では高い評価を獲得しましょう。
早期退職・解雇からの転職は退職日が決まっています。転職の秘訣を抑えつつ、効率的に転職活動をしましょう。

早期退職・解雇からの転職は、他転職に比べてスタート地点が不利です。不利な状況を覆す転職理由を用意しましょう。

早期退職・解雇からの転職は「私は社会に必要ないのか」「私は仕事ができないのか」という自問自答の中で転職活動を行うので、精神的に相当辛いです。メンタルが落ち込んだ時の対処法をお伝えいたします。

