解雇されたときは絶望
コロナ渦で景気が悪化しており、雇用に関しても休職者が急増するなど危機的な状況にあります。今後の悪影響としては、新卒の内定切り、試用期間での解雇など様々な問題が懸念されています。
私自身も試用期間にパワハラのターゲットになり、解雇された経験がありますが、本当に絶望感に苛まれます。
と外野の人は言うかもしれません。金の問題ではなく、自尊心の問題なんですよね。
私含め、「自分は仕事できる人ではないから、プライドゼロだよ。」と思っている人でも、解雇された時には相当のショックを受けます。「ぁあ自分にはプライドがあったんだなぁ」と自分でも認識していなかった事実に気付かされます。
解雇されたことは、ラッキー?
「なんで自分なんだろう」「私は社会に必要されていないのか」と鬱々としてしまいますが、今後も生きていくためには、どこかのタイミングで立ち上がらなければなりません。
解雇から立ち上がるための考え方が、「解雇されて、むしろラッキー」です。
最近「週4時間だけ働く」という本で読んで、まさに心理を突いている、と思いました。私自身は解雇されてから数年後にこの本に出会いましたが、解雇されたときに出会いたかった本です。
クビとは、時に突然やってくるサプライズであり、急いで何とかしなければならない立場にたたされるわけだが、天の恵みであることも多い。つまり、他の誰かがあなたに代わって決断を下してくれたわけだ。
また、人生の残りの部分を適職とは言えない仕事にしがみついていることは不可能でもある。大抵の人々はクビになるほどラッキーではない。30年も40年も、つまらないことに耐えながら穏やかに、精神的に死んでいくのだ
(出典:「週4時間」だけ働く。)
上記の通り、評価が悪い中で無理矢理居座ったところで、結局ろくな未来が残っていません。それにも関わらず、辞めるタイミングを逃して何十年も居座ってしまうわけです。
早期退職や解雇を突き付けられた時点で、潮時だったことには違いありません。「もっと仕事できない奴がいるのに、ムカつく!」と思うかもしれません。ただ、あなたがエース社員ではないことは明確なわけですから、同じ低評価の社員への怒りは無意味です。
「あいつは低評価のまま働き続けるのか、かわいそうに。自分はクビになってラッキー」と、人生におけるやり直しの機会損失をせずに済んだことをポジティブに捉えましょう。
ちなみに、「『週4時間』だけ働く。」は「なんのために働くのか」を考え直すのに、良いきっかけになる本です。早期退職・解雇になった方は勿論、今の仕事に悩んでいる人にも、是非読んでほしい本です。
会社が合っていないのか?仕事が合っていないのか?
早期退職・解雇が決まった時には、すぐに転職活動を開始しなければなりません。
ただ、転職活動を開始する前に考えるべき事項があります。
- 会社が合っていないのか?
- 仕事が合っていないのか?
会社が合っていないのならば、同業界同業種で転職すべきです。また、仕事が合っていないのならば、業界や職種を変える必要があります。
会社が合っていないのか?
「会社が合っていない」という判断は、なかなかしにくいものです。「会社のせいにしてよいのか」という迷いが生じるからです。
ただ、会社に対する相性は確実にあります。1-2つの会社に合わないからといって、社会不適合者というわけではありません。
私は今まで4回転職していて、5社を経験しているから言えることです。高評価を得られた会社もあれば、低評価で解雇された会社もあります。
全ての会社で高評価を叩きだせるエリートであれば、1社に居続けて問題ありません。ただ、私を含めて多くの凡人は、自分に合った会社を探す生き方をするしかありません。
以前は日本は終身雇用がメインだったので、1社で失敗したら、もう再起不能でした。今は転職が自由にできる時代です。凡人にとっては、生きやすい時代になっています。
私自身、解雇になった時は「もう社会人が合っていないかもしれない」「今の職種は自分に向いていないのかもしれない」と自分を責めました。客観的に冷静になって、考えてみましょう。「会社が合っていないから」かもしれません。
仕事が合っていないのか?
「会社が合っていない」と判断し、同業他社に転職することはハードルが高くありません。
業界・職種を変えることはハードルが高いです。今まで蓄積したものを捨てて、ゼロからスタートするのは至難の業です。それでも辞めるべきか判断する基準は、「続けていて楽しいか?辛いか?」という単純な軸で問題ありません。
毎日の業務が苦痛ならば、見切りをつけるべし
「もう今やっている仕事がツライすぎる」という人は業界・職種を変えるべきです。
私もITコンサルをやっていた時は、プログラミングが苦手すぎて、毎日泣いていました。年収が良かったのでなんとか続けていましたが、パワハラ上司にターゲットにされて鬱病になりかけた上、最低評価を突き付けられた時点で、気力がなくなって辞めました。
生理的に無理な仕事は早めに見切りをつけた方が良いです。
日々の業務が好きなら続けるべし
私自身も、解雇されたときの職種を変えようか、かなり悩みました。結局は今の業界・業種も受けつつ、他業界・業種も受けました。最終的に色々受けた結果、同じ職種しか受からなかったので、最終的には業界・業種は変えなかったことになります。
結果的には昇進もして、年収も大幅UPしたので、結果オーライでした。やってみないとわからないので、今の職種が気に入っている人は、今の業界・業種を主軸にしつつ、他業界・業種も受けてみることをオススメします。
さいごに
他人には相談する必要はない
転職の方向性について、他人に相談することはお勧めしません。あなた以上にあなたのことを考えている人はいません。
日本人は「辛くても耐える」のが美徳とされる民族なので、大したアドバイスは返ってきません。実際に私自身がパワハラ上司で死にそうになっている時に、友達に「あなたも悪いんじゃない?」と言われて、相談したことを後悔しました。
解雇に関しては選択肢はないですが、大企業の早期退職に関して、「辞めたらもったいないよ」は言われやすいです。早期退職のターゲットになったのに、無理やり残ることが果たして人生において正しい決断なのでしょうか。
人生は長いので、人に頼らず自分で考える方がその後の人生に後悔がありません。
解雇は地獄で本当にツライです。未だに人生で辛かったことNo.1です。それでも、「解雇されたことで、脱出することができるラッキー」と思うことで、次のステージへと進めます。
次の会社では低評価にならぬよう、自分が業界・職種を変えるべきかを考え抜き、次のSTEPに進みましょう。
転職エージェントを活用すべし
転職経験が少ない人は、転職エージェントを活用しましょう。私がオススメするのは、リクナビNEXTです。
実際に第二新卒転職の際に利用しましたが、履歴書や職務経歴書の基本的なフォーマットがあったり、転職の基本的ノウハウが掲載されているので、基礎を学ぶのに便利です。
職務経歴書のレビューや模擬面接を何回かお願いしましたが、丁寧に対応してくれました。最終的にコンサルティング会社への内定が決まったときは、担当者の方も一緒に喜んでくれました。
複数の転職エージェントを使用したい人は、最も案件数が多いリクナビNEXTを主軸に使用し、サブ的に他エージェントからの案件も吟味することをオススメします。
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