フレネミーにターゲットにされやすい人とは?
職場においては人間関係の悩みは尽きません。
退職理由の上位4割を、人間関係が占めているという調査結果もあります。1位では上司など「上下関係」に関する悩みがランクインしていますが、3位では同僚など「距離が近い人間関係」に関する悩みがランクインしています。
退職理由の本音ランキング
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
出典:リクナビNEXT「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」
近年、同僚に関する悩みで問題になっているのが、「フレネミー」です。
フレネミーとはフレンド(友だち)とエネミー(敵)の言葉からできた造語です。友達に見えるのに、実は敵であり、あなたのことを攻撃してくるやっかいな存在です。
ターゲットにされやすい人
男女別にコンプレックスを持ちやすい人が、ターゲットにされやすい傾向にあります。
- 男性…年収や役職など「仕事」関連にコンプレックスを持つ人
- 女性…恋愛など「モテ」関連にコンプレックスを持つ人
私はなぜかターゲットにされやすく、複数のフレネミーにターゲットにされてきた経験を持ちます。今は「モテ」に関してはどうでもいいやと思っていますが、当時は「モテ」に悩んでいたので、そこを付け込まれて攻撃されていたのだと思います。
嫌いな上司等、上下関係が明確な人は攻撃が分かりやすいです。厳しい言葉を言ってくるなど、攻撃されてきたときに「攻撃されてきたな」と気づくことができます。
一方で、フレネミーはじわじわと攻撃してくるので、攻撃されている方は気づけません。気づいたときには、かなり攻撃されており、傷を負っています。
職場の人間関係を円滑に構築するためには、フレネミーからの攻撃を防御することが大事です。実体験をもとに、フレネミー対策を説明します。
フレネミーからの攻撃を防御するための対策
1.同僚とは一定の距離を置く
職場の人に限らず、一般の友人にも有効ですが、人間関係を有効に保つには一定の距離を置くことが必須です。信頼しすぎていると、フレネミーの片鱗が見えたときに、気づかないからです。
私は4回転職経験がありますが、以前は1つの会社において1人の人と仲良くなりすぎる傾向にありました。仲良くなると悩みを相談する機会も増えて、結構弱みを見せてしまいますよね。フレネミーはそこに付け込んできます。
弱みを見せること自体は悪くありません。人に悩みを相談することで、心が楽になることもあります。ただ、相手と距離が近すぎると攻撃させていることに気づかないリスクが高いです。
同僚とは深くなり過ぎず一定の距離を置くことで、フレネミーの攻撃に気づき次第、距離を置けるようにしましょう。
2.自分を卑下しない
フレネミーの目的はマウンティングです。よって、「私なんて…」と自分を卑下する自己評価の低い人は、恰好のターゲットになります。
私には驚愕のフレネミー体験があります。昔の会社で、中途入社日が同じ同僚がいました。よくランチしたり、スカイプするなど「仲良い友達」のつもりでした。
当時は若かったので、合コンにいくこともありました。彼女は可愛いですが私はモテなかったので、若干攻撃されていたと思いますが、気づいていませんでした。笑
ある日上司と揉めて、閑職といえる部署に飛ばされたことがありました。精神的に辛かったので相談していた内容が、なんといろんな人に拡散されていました。かつ、転職先が決定したことを伝えた途端に、一切社内ツールでの連絡がつかなくなりました。
結局、閑職で苦しんでいる私の情報を得て、他の人に面白いネタとして拡散するために、私と仲良い不利をしていたんですよね。フレネミー、恐るべしです。
下記のような自分を卑下するネタは、フレネミーの恰好の餌です。
- 婚活で苦戦している
- 職場で評価が低い
- お金に余裕がないor節約している
卑下ポイントは心の中に収めて、同僚にはオープンにしないようにしましょう。
3.攻撃を跳ね返す
今までご説明した対策をしていても、ターゲットにされてしまうこともあります。フレネミーとなった際は、攻撃を跳ね返すしかないです。
一番手っ取り早い方法は、距離をおくことです。さすがに話かけられて無視するのは露骨すぎますが、可能な限り接触機会を減らしましょう。
今までランチの機会が多ければ断り、職場でのメッセージや個人的なラインが来るならば返信しないことをオススメします。意外とそこまで決まづくことはありません。本人に偶然出会ってしまった際には、「最近忙しくて、ごめんね~」と言っておけば問題ないでしょう。
私自身も上記対策をすることにより、今の会社においても攻撃を跳ね返した経験があります。実際にフレネミー同僚とは距離を置くことができ、攻撃を受けることはなくなりました。
さいごに
フレネミーのやっかいな点は、悪が全面に出ていないことです。例えばパワハラ上司は悪意が全面に出ているので分かりやすいですが、フレネミーは「良い人」を装っています。
実際にフレネミーの片鱗が見えたところで、
と見なかったことにしてしまう人も多いと思います。そう思っているうちに、フレネミーからの攻撃は続いていくのです。
仲良い人の数が少ないからこそ、一人の人間にこだわってしまうのです。フレネミーをバッサリ切れるよう、広く浅い友人関係を構築しましょう。
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