複数転職の職務経歴書には戦略が必要
就職活動では履歴書・職務経歴書の2つを提出するのがスタンダードです。ただ、履歴書は面接で使える情報がないのであまり重要ではありません。
面接における主役は職務経歴書であり、「私について何を聞きたいですか?」というメニューになります。アピールしたいことを質問させるためにも、戦略に基づいて作成する必要があります。
私は今まで4回転職活動をしているので、4回職務経歴書を作成してきました。初回の第二新卒転職ではマイナビジョブ20’sを使用したため、マイナビジョブ20’sの職務経歴書のフォーマットを引き続き使用しています。
初回の転職ではただ現職の情報を書くだけで良いのですが、2回目以降はこの疑問が沸いてきます。
複数転職している場合、ダラダラと書いて文字数だけ多いのはNGです。アピールしたい経歴は詳細に書き、アピールすることがない経歴はさらっと書きましょう。
基本ルール
経歴の書き方ですが、逆編年体式で書きましょう。逆編年体式とは、直近の経歴から書く形式です。
【2013年4月~現在】 株式会社xx 営業
◆営業内容
大手アパレルメーカーW社を顧客とした婦人服生地の営業。また、売掛管理、サンプル出し、工程管理、下請けとの打ち合わせなども日常的に行っていました。
◆営業実績
20××年度 売上高○万円(部内順位○名中○位)…営業2課として前年度比115%の売上達成
20××年度 売上高○万円(部内順位○名中○位)
20××年度 売上高○万円(部内順位○名中○位)…営業2課内の順位は1位
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【2008年11月~2013年3月】xxxx株式会社 営業
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転職で最もアピールしたいのは、現職での経験です。
面接官は上から順を追って読んでいきますし、前半の記入内容の方が記憶に残ります。直近の経歴から書くようにしましょう。
経験社数が3社以上の場合
現職(1社目)は濃く、前職(2社目)は適度に濃く、前前職以前(3社目以降)は薄く、というように濃淡をつけて書きましょう。

現職…wordで1枚程度
転職回数が増加すると3社目以降を薄くしても、合計数が多くなります。ただ面接官側も前前職以前は大して読まないので、合計ボリュームに関わらず、現職の説明に最低1枚は割くべきです。
ただ、全てを職務経歴書に出し切ると、面接時に話すことがなくなるので、詳細は書きすぎないようにしましょう。職務経歴書は面接時のメニューなので、面接官が聞きたくなるように、複数のアピールポイントを散りばめましょう。
前職…wordで0.5枚程度
前職もある程度聞かれます。「この人、うちの会社もすぐ辞めるのでは?」と思われないためにも、前職→現職の流れは重要です。
前職→現職→今回の転職活動に至るストーリーを裏付けるためにも、前職についても1時間中10分前後は説明時間が欲しいので、0.5枚程度が最適です。
前前職以前は3-4行程度で十分
3社目の前前職やそれ以前の4社目などは、かなり前の話ですよね。
と思う人もいるのではないでしょうか。
昔の経歴は省略してもよいのか
結論として、省略するのはNGです。経験者数が多くても、全て記載しましょう。
私も経験者数が3社以になった時点で、職務経歴書には全社書かなくてよいのではと思いました、エージェントに確認しました。その結果、「経験社数が多くても、全社を記載しなければいけない」という回答をいただきましたので、全社の説明を記載するようにしましょう。
とはいえ、面接官に前前職や新卒入社の会社について、ムダにつっこまれたくないですよね。よって、下記の通り3-4行程度で、必要最低限の情報に抑えましょう。
2015年4月~2017年3月
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アパレル会員サイトページ制作
[概要] 会員向けサイトのキャンペーン情報やイベント情報ページの制作進行 [担当業務] 企画提案、進行管理、SEO対策 |
経験社数が2社の場合
経験者数2社であっても、濃淡をつけましょう。
現職は1社目1-1.5枚、2社目0.5社程度が理想です。トータル枚数2枚のため、1社目の現職は1.5枚程度書いてアピールしても問題はありません。

職務経歴書に面接は左右される
複数転職している場合、予想外に昔の企業について聞かれることがあります。
私は前回の転職で経験社数が4社あったにも関わらず、やっかいな面接官に「1社目の会社ってほんとうに倒産したの?」と、ムダに1社目を深堀されました。
その会社は他にも質問内容が不適切だったため、途中でお断りしましたが、全ての面接官が優秀ではありません。特に現場社員には、謎に昔の経歴を聞いてくる人が一部存在します。
面接は1時間程度のため、可能な限り現職でのアピールをしたいですよね。現職以外の経験をきかれるとしても、せめて前職の話までで終わらせるのが理想です。
前前職以前に関しては、余程の実績がない限りは薄く書いて、面接官の目に留まらないようにするが無難です。
面接官を誘導することを目的に、濃淡をつけて職務経歴書を書きましょう。
こんな記事もあります。
面接で一発目に「元気がない」イメージを与えると、マイナススタートになります。第一印象をプラスにするためにも、活発な印象を与えましょう。

転職活動は長丁場です。上手くいかないときには一旦立ち止まり、今後の戦略を練り直しましょう。

