新卒就活のトラウマ再び
第二新卒で転職活動を始める方の中には、新卒就活のトラウマがある方も多いのではないでしょうか。新卒で念願の第一志望の会社に入れた人は、さすがに入社3年前後で辞めないですよね。
私自身も面接は大の苦手でした。学生の時には人を笑わすことが好きだったので、面接は得意だと思っていました。しかし、学生時代にバイト面接を受け始めて衝撃を受けました。
不穏な面接デビューは当然新卒就活にも影を落とします。案の定、200社以上落ちまくりました。大半は一次面接落ちです。なんとか最後にはブラック企業2社に合格し、泣きながら「まだブラックじゃないかな」という中小企業に滑りこみました。(しかし案の定ブラックの上、倒産するのですが…)
一連の流れの中で、面接トラウマになったのは言うまでもありません。特に私のように不景気の中で新卒面接で大失敗の洗礼を受けた人の中には、「もう二度と面接したくない」と転職に踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
第二新卒で面接嫌いを克服しよう
どんなに苦しい経験があろうとも、面接のトラウマは面接でしか克服できません。今後新卒の会社で定年まで勤められる人はごく一部であること、そして年功序列が崩壊することから、「転職で年収UPする」はメジャーな働き方になります。
20代のうちに面接へ嫌いを克服し、新卒で第一志望の会社に入ったもののくすぶっている人達の年収を超えていきましょう。私自身も4回転職活動をしていますが、もはや面接に苦手意識はありません。
当サイトでは繰り返し述べていますが、新卒就活と転職活動は全くの別物です。第二新卒で面接を得意科目にし、転職活動で年収UPを実現していきましょう。
初めての転職面接を成功させるコツはこちらです。
- 見た目でフレッシュさを出す
- 態度では社会人の落ち着きをアピール
- 早期離脱の説得感は念入りに
- 面接官にハマる業界を探し出す
- リラックスモードで面接官を笑わせる
詳細を説明します。
初めての転職面接を成功させるコツ
1.見た目でフレッシュさを出す
見た目では「新卒」と同様で、全く問題ありません。「スーツを買うお金も時間もない」という人は、基本的にリクルートスーツでOKです。私もリクルートスーツでしたし、他候補者でも同様でした。変に高いスーツを着ている方が「なんだこいつ」となると思います。
第一印象は大切です。私自身も新卒の時に模擬面接の様子を録画したのですが、「暗…!」と衝撃を受けました。ロングの髪の毛を下ろしていたのですが、「暗い」を改善するために、証明写真も面接時もポニーテールに変更しました。
男女関係なく髪型や服装で「フレッシュさ」は演出できるので、可能な範囲で工夫してみてください。
2.態度では社会人の落ち着きをアピール
見た目とは異なり、「態度」では社会人経験者なりの落ち着きをアピールしましょう。第二新卒に求められるのは「新卒よりも育成の時間がかからない」ことです。面接官に「こいつ、学生みたいだな」と思われるのはNGです。
面接のやりとりでは変にハキハキせず、とにかく普通の会話を心がけましょう。「クライアント先に訪問し、クライアントと話している」とイメージしながら話すと、ガチガチにならないのでオススメです。
3.早期辞職の説得感は念入りに
第二新卒の難関は「こいつ、うちの会社もすぐに辞めるんじゃないか?」と思われることです。「辞めグセがある」イメージを払拭する必要があります。早期離職の理由には説得力を持たせましょう。
会社の批判は絶対にNGです。新卒で大して入りたくない会社に入っていることもあり、会社の不満も相当あるでしょう。早期離脱の理由として、
とぶっちゃけたくなる気持ちも分かります。ただ、社会人経験が浅い人が会社批判するのはイメージが悪いので絶対に辞めましょう。面接官には「批判ばかりする若手」として悪い印象を与えます。
早期離脱の理由でオススメなのは、
- 新卒の時は勉強不足で、御社ことを知らなかった(自分を謙遜)
- 働く中でxxxに興味をもった
- 転職して新領域で頑張りたい(=今の会社では実現不可能)
という流れです。新卒の時に勉強不足だったことは低評価にはならないので、伝えても問題ありません。働く中で志望業界が変化することも自然なことです。突飛なストーリーである必要は全くないので、面接官が腑に落ちるストーリーを作りましょう。
4.面接官にハマる業界を探し出す
「新卒の時に全滅した業界に、第二新卒でもリベンジ!」という人が一定数います。私の意見では、オススメできません。第二新卒だと大して新卒時とスペックの変化もないため、落ちる可能性が高いからです。
もっと社会人経験を経てハイスペックになれば、可能性はありますが、第二新卒だと時期早々と言わざるを得ないです。
第二新卒では幅広い業界うけるべきです。特に新卒時には受けていない業界も受けましょう。新卒時に落ちた業界についても、複数の選択肢の一つならいいが、一つに絞るのは絶対にやめましょう。
私もバイト、新卒と面接で落ちまくっていたが、コンサル業界だけは通過率が良かったです。第二新卒でも大手コンサルの最終にだけは、2社通りました。そのまま10年以上在籍していますが、「ハマる業界」って必ずあります。
私にとってはハマる業界=コンサル業界でしたが、人それぞれです。早くに「ハマる業界」を見つけるべきなので、幅広い業界を受けることを強く推奨します。
5.リラックスモードで面接官を笑わせる
第二新卒では、コミュニケーション力を示しましょう。「こいつチームともうまくやれそうだし、クライアント先にも連れていけると思わせる」と、面接官に組織に馴染むイメージを与えるためです。
私自身、新卒と第二新卒の面接で異なる点は、面接の雰囲気です。新卒の時には「卒業まで時間がない」とガチガチでしたが、第二新卒の面接では「リラックスモード」にシフトしました。
第二新卒では「1回は面接官を笑顔にさせる」ことを目標にしていました。もちろん、ギャグを示すことではありません。奇抜なことをいうことでもありません。話の流れで「笑ってもらう」エピソードをいれてみてください。
失敗談でも趣味でも、「これはラフに話せる」という質問をされたときに、クスっと笑える話をしてみましょう。面接の雰囲気がガラッと変わります。
私自身、「ガチガチ」から「リラックスモード」にシフトしてから、緊張しなくなりました。面接通過率も断然上がります。面接官も人間なので、「話しやすい人」の方が印象はよくなりますよね。
自分自身は面接官になってから、ガチガチにな人が来ると「この人コミュ力大丈夫かな」というネガティブなイメージから面接が始まり、そのままのイメージで終わります。マイナスイメージはなかなか覆せないので、早くに「話しやすいな、この人」を思われるために、「面接中、1回笑わせる」をトライしてみてください。
さいごに
第二新卒は新卒でも経験者でもない、微妙なポジションです。新卒のフレッシュさと社会人の落ち着きの両方を示す必要があります。ただ、安心材料もあります。普通の経験者の転職活動と異なり、面接官のあなたへの期待値も低いので、そこまで気負う必要がありません。
事前の準備をある程度したならば、ありのままで面接に挑んでください。「受けたことない業界だから楽しみだな」「面接官を1回笑わせたい」など純粋な気持ちで臨んだほうが、ガチガチな人よりも面接官に好印象を与えることができます。
転職エージェントを活用すべし
第二新卒では転職経験が少ない人が多いので、転職エージェントを活用しましょう。私がオススメするのは、マイナビジョブ20’sです。
実際に第二新卒転職の際に利用しましたが、履歴書や職務経歴書の基本的なフォーマットがあったり、転職の基本的ノウハウが掲載されているので、基礎を学ぶのに便利です。
職務経歴書のレビューや模擬面接を何回かお願いしましたが、丁寧に対応してくれました。最終的にコンサルティング会社への内定が決まったときは一緒に喜んでくれました。
複数の転職エージェントを使用したい人は、最も案件数が多いマイナビジョブ20’s
を主軸に使用し、サブ的に他エージェントからの案件も吟味することをオススメします。
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