コロナの影響で第二新卒枠は増加
コロナの影響で、今後経営状況が悪化する企業が増加することが予想されます。あらゆる経費削減の中で人件費も例外ではないので、自ずと新卒枠を絞ります。
すると企業の年齢階層ピラミッドの中で、極端に若年層が少なくなってしまいます。それを補うために第二新卒の募集をする企業が増加するのです。
なぜそんなことがいえるのか。リーマンショックの時にそうだったからです。
2008年のリーマンショックの影響を受けた世代が2010年-2014年卒の世代です。ただ、この期間には第二新卒枠の募集が増加したのも事実です。私自身もリーマンの影響を受けて新卒の就活に苦戦しましたが、第二新卒枠での転職に成功した経験があります。
大前提:転職理由はポジティブに!自社の批判はしない
転職理由は、自己PRに繋げることが大原則です。
私は今まで4回転職をした経験上、3つ転職理由を挙げて、その中で2つは自己PRに繋げることが理想だと考えています。残りの1つに関しては、「残業時間を削減したい」など、自己PRに繋がらない理由でも問題ありません。
また、自社の批判は絶対にNGです。
とか愚痴りたくなる気持ちも十分わかるのですが、若手の会社批判は印象が悪いです。
面接官はあなたが批判する大人の方が世代が近いので、
と思われて終わりです。辞めましょう。
第二新卒での転職活動において、オススメの転職理由はこちらです。
- 裁量権が欲しい
- 能力主義の環境を希望
- 実際に社会に出て、希望の業界が変わった
- ITスキルを身に着けたい
- 企業の経営状況が悪化
詳細を説明します。
第二新卒の転職理由5選
1.裁量権が欲しい
「裁量権をもって仕事がしたい」は積極性・行動力のPRに繋げられます。
ストーリーとしては、
- 若手でも裁量権があると聞いて入社した
- しかし、実際は完全にトップダウンの社風
- 20代-30代社員は言われたことをやるだけ
という流れです。
「積極的に新しい案を提案したけど、上司に全て却下された」など、自分は行動力があるのにそれを活かせなかったエピソードがあると尚良しです。そのような体験がなければ、これから新たに行動を起こしてネタを作るのもOKです。
2.能力主義の環境を希望
「能力主義の環境で働きたい」は成長意欲のPRに繋がります。
ストーリーとしては、
- 能力主義と聞いて入社した
- しかし、実際は年功序列
- 20代-30代は横並びの評価
という流れです。
実際に現在日本の会社は年功序列が多く、現在能力主義に変えようとしているが制度の整備が追い付いていない企業も多いです。このような社会的背景があることから、面接官も納得しやすい理由です。
3.実際に社会に出て、希望の業界が変わった
「実際に社会に出て、希望の業界が変わった」は業界への興味PRに繋がります。
ストーリーとしては、
- 学生のときは、社会のことをよく分かっていなかった
- 実際に働いてみて、xx業界に興味を持った
という流れです。
実際に私もこれを使用しました。ストーリーとしては、
- 新卒では身近なBtoC業界しか受けなかった
- 実際に業務フローを改善する経験を経て、コンサル業界に興味を持った
という流れです。
現在の業務と志望業界の業務に、共通点を見つけよう
「行きたい業界の仕事に近い仕事を経験し、xx業界or御社に興味をもった」は親和性があり、面接官にもささるオススメエピソードです。
「行きたい業界の仕事に近い仕事」も大した仕事ではなく、小さなネタで全く問題ありません。私も業務フローとか言っていますが、実際は残業時間を減らすために小さな工夫をしただけです。面接でも盛っていません。実績を盛るとバレるので、辞めましょう。
面接官も、第二新卒であれば大した仕事を経験していないことはわかっています。小さなネタでよいので、あなたの現在の業務→志望業界or企業に共通項があるネタを用意できると、尚良しです。
4.ITスキルを身に着けたい
「ITスキルを身に着けたい」は勉強意欲のPRに繋がります。
ストーリーとしては、
- 今の会社ではITの使用頻度が低い
- 同世代はITを駆使しており、格差を感じている
- 御社ではITを活用している
という流れです。
特に志望業界・企業に知り合いがいる場合は、「友人がIT技術が高いので、御社ではITスキルを身に着けられると思った」を追加できます。
実際に私の1社目の中小企業は紙文化の企業だったのでMicrosoft Officeを使用できない人が多く、危機感を感じていました。志望企業の友人が「エクセルやPPTが得意な先輩が多い」と聞いていたので、そのエピソードを使用しました。
自習PRも忘れずに
学習意欲をアピールしすぎると、
と思われるリスクがあるので、「自分で勉強している」PRは必ずしましょう。
ストーリーとしては、
- 自分でIT(Microsoft Office系、RPA、プログラミング等)を自習している
- ただ、実際に仕事でも活用してITスキルを更に伸ばしたい
という流れです。
第二新卒では新卒レベルの研修が用意されていることも多いので、入社前に高レベルのITスキルが要求されることはないでしょう。よって、「自分で勉強している」レベルもが実際に低くても問題ないので、ネタとしていえるレベルでは勉強しておきましょう。
5.企業の経営状況が悪化
特にPRではならないので、単体で使用せずに既に述べた4項目のいずれかとセットで使用しましょう。
特に転職率の低い業界や、大企業の年配の面接官であれば、
という質問もよくされます。
よって、「なぜこの早い段階で転職するのか」の答えに説得力を持たすという意味では、「企業の経営状況が悪化」は志望理由の1つに入れて問題ないと思います。コロナ不景気は周知の事実なので、面接官に特に深く突っ込まれることもないと思います。
さいごに
第二新卒転職希望者はコロナチャンスを逃すな!
第二新卒の教育には、新卒と同レベルの教育が必要です。よって、景気が良くて新卒で十分な人数を獲得したときには第二新卒は不要です。
しかし、不景気の後には第二新卒チャンスがやってきます。リーマンショックの時には新卒を絞ったあげくに若手不足が生じて、第二新卒枠での募集が増えました。
私自身も新卒の就活では苦労しましたが、第二新卒でコンサル業界に転職できたことは、その後の人生において大きな起点になりました。
今回のコロナにおいても新卒を絞ることが予想されるので、1-2年のタイムラグで第二新卒の募集は増加した際には、必ずチャンスを掴みたいものです。
転職エージェントを活用すべし
第二新卒では転職経験が少ない人が多いので、転職エージェントを活用しましょう。私がオススメするのは、マイナビジョブ20’sです。
実際に第二新卒転職の際に利用しましたが、履歴書や職務経歴書の基本的なフォーマットがあったり、転職の基本的ノウハウが掲載されているので、基礎を学ぶのに便利です。
職務経歴書のレビューや模擬面接を何回かお願いしましたが、丁寧に対応してくれました。最終的にコンサルティング会社への内定が決まったときは一緒に喜んでくれました。
複数の転職エージェントを使用したい人は、最も案件数が多いマイナビジョブ20’s
を主軸に使用し、サブ的に他エージェントからの案件も吟味することをオススメします。
今1社目で後悔している人は、志望動機となるネタを作りながら第二新卒枠の動向をチェックしましょう。そして募集枠がopenになり次第、是非挑戦しましょう。
