地方の中小から東京の大手へ
日本の99%は中小企業です。日本のほとんどの人は中小企業で働いており、
と気になっている人もいるのではないでしょうか。
私自身も新卒では地方の300人程度の製造業に就職しましたが、倒産の危機に瀕したため、東京の大手コンサルに転職しました。
【第二新卒について知りたい方はコチラ】

前提として、「大手がGOOD!中小BAD!」というわけではありません。それぞれにメリット・デメリットがあります。
個人的な感想として、地方の大手→東京の大手に転職したときに、
と驚いたことが多かったので、紹介したいと思います。
中小と比べた、大手企業のメリット
1.福利厚生が充実
大手と中小を比較したときに、よく挙げられるのが福利厚生です。「人数が多い程良くなる」という数の原理がもろに影響するので、中小ではなかった良質なサービスが多く存在します。
健康保険組合のサービスが豊富
健保規模が大きいからか、サービスが豊富です。中小時代には健康保険組合はあれど、健康保険証を使うときしか意識しなかったので、驚きました。
大手企業の健康保険組合にも種類は多々あります。
毎年ポイントが付与されて、旅行やジムに行くことができます。また、スポンサーをしている企業であれば、施設のチケットを割引価格で取得できたりします。
有給が取得しやすい
中小時代は「有休を取得する」という習慣がなかったので、体調不良の時もフラフラで出勤していました。
有給管理も本当に適当で、なぜか正月の祝日が有給として消費されていたり、祝日に全員出勤させられても代休がない等、謎のルールが横行していました。
大手企業では普通に1週間有給を取得する人もいますし、体調不良で有給を取る人もおり、
と驚いたものです。
産休・育休・時短
大手企業は「働くお母さんの環境」が整備されています。
中小時代には産休・育休を取得する人は0で、もはや制度があったかも疑わしいですが、「結婚したら辞める」がデフォルトでした。また、時短勤務制度もありませんでした。
「将来は子供を産みたい」と思っている女性にとっては、産休・育休・時短は重要事項なので、その点においては完全に大手企業に軍配が上がると思います。
2.IT化が進んでいる
IT化はセキュリティ対策も含めて投資が膨大なので、お金を持っている大手企業が有利となる分野です。
勤怠経理システムが電子化
中小時代は勤怠や経費は手書きで入力していたため、全てシステムで処理できることに驚きました。
大手企業の人は
と驚くかもしれませんが、中小企業では未だに手書き・ペーパー文化が根強いです。
手書きだとそれを手入力する手間が発生するので、システムの方が効率的だとはわかっているものの、やはりシステム費用がかさむのでシステム化は難しいのだと思います。
ノートPCが1人1台用意
中小時代には備え付きの古いPCを共有しており、個人のアドレスもありませんでした。よって、ノートPCが1人1台配布されたことには驚きました。
コロナ対策において中小企業が在宅ができないことが課題に挙げられますが、個人のノートPCがないからしょうがないんですよね。。。
投資費用がかかるので、中小企業の「全員1人1台ノートPC」への道のりは結構長いと思います。
3.評価制度が整備されている
中小時代の評価は適当でした。基本的に紙文化なので、評価システムもありませんでした。適当に1回面談して終わりです。完全にブラックボックスですが、基本的に年功序列なので、特に問題はありませんでした。
大手は企業には評価システムがあり、目標設定→上位者のレビューという流れで、1年かけて運用していきます。複数の上位者がレビューしますし、面談の数も多いです。
大手企業でも年功序列の企業は評価システムの運用も適当だと聞きますので、やはり「能力主義」の会社ほど、評価システムは整備されていると思います。
4.暇おじさんが少なく、優秀な若手がいる
暇なおじさんが少ない
大手でも中小でも、一定数の「仕事できない暇おじさん」はいます。ただ、中小だと全体の年齢層が高いこともあり、暇おじさんの割合が多いと感じます。
優秀な若手が多い
新卒の数が多いこともあり、大手の方が優秀な若手の割合は多いです。
私の中小時代には優秀な若手は1人もいませんでした。中堅に「若手を育てる」という意識がないからかもしれません。育てるどころか、なぜか足を引っ張ってきたります。。。
新卒の私に対して、35歳位の中堅おじさんが、クライアントに対してミスをするよう画策してきたことがありました。実際にクライアントに対してミスが発生してしまったので上司に報告しましたが、特に中堅おじさんにはお咎めなし…。。。
中小でも「若手を育てる」気概のある中堅世代の人はいると思いますが、年齢層割合で考えれば、大手の方が若手が成長する環境はあるのかなと思います。
5.オフィス環境が整備されている
という人は社会人の鏡だと思いますが、やはり1日8時間は滞在するので、快適な環境であってほしいものです。
トイレがきれい
大手企業はとにかくトイレが綺麗なんですよね~。頻繁に業者が掃除にくるので、汚れていることがありません。ロッカーや化粧台もあるので、化粧直しや歯磨きもできます。
中小時代には和式があたり冷暖房がなかったりしたので、トイレのキレイさには驚いたものです。たかがトイレ、されどトイレ…1日に何回かは行くので、キレイであることに越したことはないです。
備品が無料
大手企業は文房具やノートなどの備品が無料です。中小時代には自腹で買い揃えていたため、「好きなの持って行っていいんだよ」と言われたときには驚きました。
飲み物食べ物が安い、ウォーターサーバーもある
中小時代にはオフィスグリコなんて聞いたことなかったので、
と驚いたものです。地方の中小だとコンビニも遠いので、家からお菓子を持って行っていたものです。
大企業においては、オフィスグリコはもちろん、自販機の価格も安く設定されています。ウォーターサーバーも便利ですよね。私はオフィスでは水しか飲まないので、節約できて助かっています。
食堂がおいしい
中小時代にも食堂はありましたが、1種類でかなり不味くて刑務所のようで、昼が苦痛でした。しかし地方だと周りに飲食店がないので、食堂使うしかないんでうしょね。。。
食堂も大手食堂サービスの方が質が高いんですよね。複数の種類があり、バイキング形式で、しかも安くておいしい。食堂1つとってもここまで違うのか、と驚きました。
さいごに
中小大手それぞれメリットデメリットがあります。
ただ、下記のような人は大手の方が居心地が良いかもしません。
- 有給を思う存分に使いたい人
- 給与をUPさせたい人
- 優秀な人に教わりたい若手
- 産休・育休・時短を取得予定の女性
- 綺麗なビルで働きたい人
特に産休・育休・時短に関しては、大手に軍配が上がるで、その予定がある女性は大手狙いが良いと思います。大手に入れない場合でも、制度が整った企業を選別してみてください。
昔と比べて、中小⇔大手の行き来はしやすくなっています。今、中小にいて大手が気になっている人には1度トライしてみてください。
【コンサル業界が気になる人はコチラ】

