20代は転職に最適な時期
ひと昔前までは、60歳で定年退職して余生を過ごすライフプランが当たり前でした。
しかし最近の長寿時代においては、70歳以降も働く「生涯労働」時代です。会社の移り変わりも凄まじく、終身雇用・年功序列も崩壊しております。
日本は海外と比べて転職が少ない国でしたが、今後は生涯同じ会社に勤められる人はごくわずかだと予想されます。生涯で複数回転職することが普通になるでしょう。
私は今まで4回の転職を経験していますが、2つの理由で20代で転職すべきと考えています。
20代で転職すべき理由
- 年収が低いためハードルが低い
- 30代以降はライフプランに対応する必要がある
1つ目は年収です。当たり前のことですが、年収300万のポジションは多くありますが、2,000万のポジションは少ないです。20代は年収が低いため、異業種転職も可能ですし、スキルが不足している場合でも「成長枠」で採用してもらえることもあります。
2つ目は特に女性が当てはまりますが、結婚・出産で自由な時間が減少するからです。最近は晩婚化が進み、第一子を出産するのが30歳以降になってきています。
産休に関しては、入社後1年経過していないと取得できないので、直帰に出産を希望している女性は転職できないという事情もあります。また、転職活動は準備、面接と多くの時間を要します。
時間のある20代独身のうちに、転職デビューすることをオススメします。
それでは、転職のきっかけ別に「転職すべき人」「転職すべきではない人」を分類いたしましたので、「自分は転職すべきか?」と悩んでいる方は、ご参考にして頂ければと思います。
転職すべき人
1.年収を上げたい人
外資企業ならまだしも、日本企業は本当に給与が上がりません。最近は年功序列を廃止する大企業も増加していますが、それでも
という大幅UPは日本企業では夢物語です。
私も大手企業の事務職にいた時代に、総合職と同等の仕事をしていたにも関わらず、暇な事務職のお局さんと同様に毎年の1万昇給しか上がらずに失望しました。
一方で、転職で50-100万あげることは、誰でも可能です。外資・コンサルでは転職で200万以上UPする人も多いですが、それ以外の業界であれば50-100万が許容範囲だとおもいます。
「今後頑張っても、給与は上がらなそうだな」と給与改定やボーナスのタイミングで感じたならば、速攻転職すべしです。
2.社内評価が低く、頭打ちな人
皆さんもご存知の通り、社内評価は上司の気まぐれです。
一般的に、企業は2割の「エース」が、残り8割の「凡人」の給与を稼ぐと言われています。「エース」は100%良い評価を取れることが確定していますが、残りの8割の「凡人」は上司の采配にかかています。
厳しい上司なら評価は低くなるし、優しい上司なら評価は高くなります。上司以外の他部署の評価も含める「360度評価」も増えてきていますが、最終評価者は上司です。「360度評価」であれど、結局あなたの評価は上司の采配にかかっています。
あなたの「仕事できない」印象はもう覆らない
私は厳しいパワハラ上司との相性が低く、2回最低評価をつけられた経験があります。ボーナスも最低ラインで、人事に相談しても「上司に気に入られるよう頑張れ」と突き放され、地獄でした。
上司の評価が低いことが続いた場合、
と落ち込むのは時間のムダです。いじけている限り一生年収低いままだからです。
私は低評価のトラウマは振り払い、「仕事できる人」のフリをして転職しました。結果的に、次の会社では高評価を得て年収を400万円UPさせることができました。
これは「私は仕事できる」という自慢ではありません。結局は評価なんて適当で、「こいつ仕事できそう」というイメージで評価で決まるということの証明です。
「今の低評価はもう覆せない」と感じたら、速攻転職しましょう。
3.メンタルが限界な人
パワハラやセクハラなどで、「会社がツライ」人はすぐ辞めるべきです。「苦しい経験は、将来役に立つ」なんて100%嘘です。
私も過去に2回パワハラ上司に苦しんだ経験がありますが、土日にずっと泣いていたり、鬱寸前まで追い込まれました。あの経験が人生に良い影響を及ぼしたなんて、微塵も思っていません。
我慢を続けた結果うつ病になってしまった場合は、復帰するまでには時間を要します。我慢してもメリットは0なので、すぐに今の会社には見切りをつけましょう。
4.残業を減らしたい人
残業を減らしたい、休日労働をなくしたい、などのワークライフバランスは我慢しても、改善しません。メンタルが追い込まれる前に、より良い環境に転職しましょう。
30代以降のプランに応じて、20代の残業時間は選ぼう
私は20代は毎日24時間まで残業していた時代もありますが、空腹だったり眠かったり集中力が低下していて、時間のムダでした。
ただ、私は20代の残業を100%否定はしません。
勿論、毎日24時まで残業する必要はありません。定時以降に勉強することがあれば、定時で終わらして全然OKです。
ただ、毎日定時に仕事を終えて時間を無駄にしていたり、残業がスキルアップに繋がるならば、1-2時間程度残業しても良いと思います。20代に集中してスキルを身に着けた方が、確実に30代が楽になるからです。
30代に毎日定時で高収入を実現したいならば、20代に多少の残業は将来への貯金になると思います。
5.異動したい人
「上司が嫌い」「仕事が嫌い」という理由で、よく異動届けしている人は周囲に結構います。特に、大企業や公務員など、ザ・安定の人に多いように思われます。
実際、転職も異動も大差ありません。人間関係を構築する面倒さが同じならば、転職したほうが良いです。
異動は状況が好転する可能性が低いです。結局は同じ組織をグルグルしているだけなので、異動しても文句を言い続ける人が多いです。
異動する場合、今の部署での「上司による、あなたへの悪い評価」は、次の部署の新上司にもインプットされてしまいます。一方で転職は0からスタートできるので、状況を好転したいなら、転職を選ぶべきです。
転職すべきではない人
1.上司・同僚が嫌い
先程述べたように、パワハラやセクハラでメンタルが限界ならば、即転職すべきです。ただし、「上司が嫌い」「同僚が嫌い」レベルならば、転職はすべきではありません。
なぜなら、どんな職場にいっても、あなたに合わない女子・同僚はいるからです。
転職する前に、嫌いな人との接触を減らしたり、ストレスが溜まらない接触方法をトライしてみましょう。
例えば嫌いな上司とはメールでのコミュニケーションをメインにすれば、対面での会話よりもストレスが減るかもしれません。同僚グループでの付き合いが面倒であれば、ランチを一人で食べる方針に変更しみるのも一手です。
2.今の仕事が嫌い
「今の仕事が嫌い」だけで、転職活動の軸がない人は必ず転職に失敗します。「この仕事もいや、あの仕事もいや」では、永遠にあなたに合う仕事は見つかりません。
転職活動の目的があるときのみ、転職すべきです。もし目的がないならば、どんな業務ならば向いているのか、強みを生かせるか、を一回立ち止まって考えるべきです。
自分に向いている業務が見つからない場合は、業務範囲を広げてみてください。私も自分に合う仕事を見つけるのに3年程度かかりましたが、迷走期にいろんな業務に手を挙げたことで見つかりました。
他人より突出して得意な必要はないので、「なんか好きだな」「ちょっと得意かな」レベルでよいので、自分に向いている業務を見つけましょう。
3.本当にやりたいことがない
20代で「本当にやりたいことがない」を言っている人は私の周りにもいますが、30代でも言い続けています。本当にやりたいことなんて、私を含めた凡人には見つかりません。
誰もがビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグのような大志を抱ける訳ではありません。仕事は自己実現ではなく、お金を稼ぐためのツールだと割り切りましょう。
本当にやりたいことを求めて転職しても、転職先が「本当にやりたいこと」になる保証なんてありません。「本当にやりたいこと」探しはやめて、今の会社で「自分に向いていること」を探したが方安全です。
さいごに
20代は気軽に転職しよう
今までの日本は終身雇用が当たり前だったので、転職回数が多いと、印象は悪かったです。しかし、今後の日本においては、ずっと同じ会社で出世できていない人の方が印象悪くなります。
転職エージェントを活用すべし
20代では転職経験が少ない人が多いので、転職エージェントを活用しましょう。私がオススメするのは、マイナビジョブ20’sです。
実際に第二新卒転職の際に利用しましたが、履歴書や職務経歴書の基本的なフォーマットがあったり、転職の基本的ノウハウが掲載されているので、基礎を学ぶのに便利です。
職務経歴書のレビューや模擬面接を何回かお願いしましたが、丁寧に対応してくれました。最終的にコンサルティング会社への内定が決まったときは一緒に喜んでくれました。
複数の転職エージェントを使用したい人は、最も案件数が多いマイナビジョブ20’s
を主軸に使用し、サブ的に他エージェントからの案件も吟味することをオススメします。
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